文化講座ランゲージ・フェスティバル

オンラインで登壇したチェアさんがカンボジアについて紹介した

 立命館アジア太平洋大学(APU)の学生が出身地域や言語について紹介する文化講座「ランゲージフェスティバル」(実行委員会主催)が15日午前10時、京町のAPUプラザ・オオイタで初めて開催された。
 実行委員会では、「多様性の尊重」や「多文化共生地域づくり」のためには、人が人との間に置く「境界」を知り、その「境界」の根っこを理解することが大切だとしている。地域社会における少数派の外国人留学生が「自分のもの」としている言語や文化について講義を行い、それを聞くことで「境界」を知る機会を持ってもらいたいとしている。
 講演は英語と日本語の2会場に分かれて、3部構成で行われた。ネパール、カンボジア、香港、マーシャル諸島共和国、モザンビーク、アフガニスタン、南スーダン、ルーマニア、パレスティナ、ミクロネシア連邦の留学生が、対面やオンラインで登壇し、自国の紹介を行うとともに、参加者と意見交換をした。
 第1部の日本語での講義に登場した、カンボジア出身のチェアさんは、日本語で民族衣装「アプサラ」や歴史、言語、通貨などを紹介。「カンボジア語は、文字を組み合わせて単語を作っています。カンボジアでは、昆虫食は普通で、一番美味しいのはタランチュラです」などと話した。
 参加者は「言葉は少し難しかったが、アンコールワットや歴史などについてよく分かった」と感想を述べた。