別府警察署は1月31日、特殊詐欺(架空料金請求詐欺)被害を発表した。
同署によると、30日夕方、市内の無職男性(76)がインターネットを閲覧中、パソコンの画面に警告画面と電話番号が表示された。その番号に電話したところ、コンピュータソフトウェア会社社員を名乗る男から「元の状態に戻すには電子マネーを購入して下さい。電子マネー購入費用のいくらかは、後日、返金します」などと指示された。男性は、別府市内のコンビニ2店舗で電子マネーカード(最大10万円、最小2万円)を複数回にわたり購入。相手にカード番号を伝えて、135万円の利用権をだまし取られた。
31日午前10時30分、コンビニの店員から110番通報があり、別府署員が駆けつけて被害が発覚した。
同署管内で1月中に被害のあった特殊詐欺は▽18日午後、市内の無職男性(67)の携帯電話に「ご利用料金の支払い確認が取れていません。NTTファイナンスサポートセンターまで連絡下さい」などと記載されたショートメールが届いた。男性は「サイトを利用していない」と言ったが、男から「携帯電話がウイルスに感染して勝手に使われたかもしれない。未納料金を一時的に支払ってもらえれば調査できる。サイトを利用していないことが分かれば、支払ってもらった分は返金する」と言われた。男性は市内の金融機関のATMから指定された口座に30万円を振り込んだ▽22日午前、60歳代無職女性宅に市役所職員を名乗る男から「介護保険料の払い戻しがある」と電話があった。女性は男の指示通りに金融機関へ行き、ATMを操作し約50万円を振り込んだ―と今回を含め3件で被害金額は約215万円。昨年は一年間で11件約900万円の被害となっており、昨年を上回るペースで被害が増加している。
同署は「電話やメールなどでお金や電子マネーの購入を要求されたら、それは詐欺です。お金を要求されたら、家族や警察に相談して下さい」と呼びかけている。