別府市議会の観光建設水道委員会

春木川公園整備事業の設置予定者決定を受けて委員会で説明が行われた

 別府市議会観光建設水道委員会(三重忠昭委員長)は8日午前10時、春木川公園整備運営事業における設置予定者の決定について、所管事務調査を行った。委員以外の多くの議員が傍聴を行い、関心の高さがうかがえた。
 はじめに、橋本和久公園緑地課長が概要を説明。春木川公園は、昭和30年に許可を受けた石垣土地区画整理第1工区地区の事業での地区内の土地所有者の減歩によって生じた土地を、昭和35年に近隣公園として都市計画決定し、昭和52年に帰属による所有者移転を行った。本来、都市公園として整備をしなければならなかったが、苗などを育てる苗圃として活用。それも、平成18年度以降は未利用地となっていた。
 今回、民間の活力を活かしパークPFIにより、事業者を募集。4社から応募があり、特定目的会社の仮称ミネルバ㈱=㈲ゴトーシステムサービス、一般社団法人ミネルバスポーツクラブ、㈱青木商事、㈱西商店=が提案した立体公園型の施設が選定された。
 計画では、山側エリアは、1階にスーパーマーケット「トライアル」と駐車場、2階は人工芝グラウンド、ふれあい広場や、体験型学習施設、リハビリテーション用運動施設などがあるクラブハウスと駐車場。海側エリアは、資さんうどんと育てる花壇広場、駐車場となっている。
 委員からは「活用することには賛成」としながらも、計画については「コロナ禍で青息吐息の小売り業者が数えきれない中で、あえてスーパーを誘致するのか。中小事業者や商店街など周辺への影響をどう考えているのか」「賃貸料は年間1400万円程度となっているが、この広さでその値段で良いのか。賃貸料は検討する必要があるのではないか」など、厳しい意見が相次いだ。
 また、「コロナ禍で事情は分かるが、議会への説明が遅い」「この場で資料をもらっても、質問ができず、調査会を開く意味がない」と執行部の対応に「議会軽視だ」と不満の声が出た。さらなる情報開示の要望もあった。