「第6波」累計1万人超える

 大分県と大分市は10日に2774人、11日に2866人に対してPCR等検査を行い、姫島村を除くすべての市町と県外の10歳未満から80歳以上の男女887人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。10日は455人、11日は432人の陽性を確認した。
 また、10日に県内で療養中の50代と80歳以上の2人が亡くなったことを発表した。1人はオミクロン株と判明しており、もう1人はオミクロン株かどうかは分かっていない。県内の死者は90人となった。
 クラスター(集団感染)は2日間で▽大分市内の医療機関▽大分市内の高齢者施設2カ所▽大分市内の幼児教育・保育施設3カ所▽別府市内の医療機関▽日田市内の医療機関▽大分市内の学校▽中津市内の幼児教育・保育施設▽日出町内の事業所▽別府市内の高齢者施設ーの12カ所で確認され、関係者の検査を進めている。
 2日間合わせて、年代別で10歳未満153人、30代146人、40代124人、10代122人、20代85人、50代79人、60代75人、70代54人、80歳以上49人。
 経路別では、家族が半数を超える460人、不明259人、施設68人、医療機関50人、職場20人、知人18人、県外9人、学校3人となっている。
 別府市は10日64人、11日49人が感染。2日間の感染者の年代別では、40代22人、30代17人、10歳未満15人、20代14人、70代11人、10代と60代各9人、50代と80歳以上各8人。経路別は、家族48人、不明44人、施設12人、医療機関7人、職場と知人各1人。
 別府市以外の市町村等の2日間の感染者数は、大分市419人、中津市103人、日田市101人、由布市29人、佐伯市22人、宇佐市20人、豊後大野市15人、日出町13人、国東市12人、杵築市10人、豊後高田市8人、臼杵市と県外各6人、竹田市4人、玖珠町3人、九重町2人、津久見市1人だった。
 大分県内のコロナ感染者数は「第6波」になってから、1万人を超えて1万134人となり、「第5波」の感染者数4683人の倍以上となった。県では、3連休を感染拡大防止短期集中期間として「ステイホーム」を呼びかけている。「まん延防止等重点措置」の期限が20日までと迫る中、1日の感染者数は高止まりで、病床使用率は40・9%と50%に迫る勢い。人口1万人当たりの1週間の新規感染者数は260・53人と感染状況の指標では「ステージ4」の状態が続いている。208人が入院しており、595人が宿泊療養、2086人が自宅療養をしている。
 定期的にしっかりと換気を行い、マスクの着用、手指消毒の徹底、密を避けるなどの基本的な感染予防対策を引き続き行うように呼びかけている。