第3次「子どもの読書推進計画」策定

 別府市教育委員会は、第3次別府市子どもの読書活動推進計画(令和4~8年)を策定。18日までパブリックコメントを募集している。
 「子どもの読書活動の推進に関する法律」では、子どもが言語を学び、感性を磨いて表現力をつけていく上で、読書活動は欠かせないものとしている。そのため、あらゆる機会と場所において、自主的に読書活動ができるように積極的に環境整備を促している。
 別府市では、平成19年に第1次計画を策定し、読書環境や図書資料等の整備・充実、読書活動の推進に関わる行事などを行うとともに、ボランティアグループなど関係機関・団体と連携。平成28年から第2次計画を進めてきた。この間に、市内の公立小中学校すべてに1人ずつ司書を配置し、2018年度からは県との共催で「子ども司書」を養成している。
 第3次計画では、「『読書が大好き』別府っ子」を目指す子ども像の基本理念と位置づけ、▽別府ならではの読書環境の整備=いつでもどこでもだれもが本と関わりが持てる環境整備、多様な読書の推進▽幼少期からの読書習慣の形成=未就学児童利用施設での読書活動、学校での読書活動、健康づくり推進課・子育て支援課・市立図書館・社会教育課での読書活動▽大人の意識改革=大人の読書活動の推進、啓発・広報活動の充実、地域における読書活動の充実ーの3つの基本方針を掲げている。
 年齢、性別、人種、障がいの有無などにかかわらず、多様なすべての子どもたちが読書を楽しむことができる環境づくりを進める。その上で、大人が読書を楽しむ姿を見せることで、子どもたちにも本と触れあうきっかけづくりをしたい考え。
 令和2年度に行った調査では、1カ月に1冊以上本を読む子どもは、小学生低学年で98・3%、高学年93・5%、中学生82・4%、高校生69・9%、特別支援学校生79・2%となっており、ほぼ目標を達成しているものの、年齢が上がるにつれて、不読率が高くなる傾向は依然として変わらない。
 コロナ禍で本を撤去している施設もあり、感染予防対策をしながらも読書活動を広めていく方法を模索することも課題。また、市内の図書資料の循環を図るため、ブックトラックの運用など、物流ネットワークの構築も検討する。
 コメントは、意見募集用紙(市公式ホームページからダウンロード可)に必要事項を明記して直接持ち込むか、郵送(郵便874・8511、別府市上野口町1番15号、別府市教育委員会社会教育課)、ファクス(22・5100)、メール(lle
-be@city.beppu.
lg.jp)で受け付けている。