別府市総合教育会議で取組説明

学校教育などにおける取り組みについて議論を交わした

 令和3年度第1回別府市総合教育会議が16日午前10時、市役所で行われた。会議は、長野恭紘別府市長と教育委員の6人で構成されている。
 長野市長が「県内では、新型コロナの影響で第6波が猛威を振るっている中で、大分県も初めてのまん延防止等重点措置ということで、様々な損害が出ています。子どもたちの学ぶ機会が奪われているというところは、危惧をしています。学校、学年、学級で休みという措置が市内においても発生しています。どんな環境にあってもICT(情報通信技術)等を活用して学びを止めない、将来を伸ばしていけるようにしていかないといけない」とあいさつ。
 教育委員会から、子どもの読書活動推進について、コロナ禍における教育情報化の推進について説明があった。
 読書活動推進は、現在、第3次の「子どもの読書活動推進計画」を策定中で、パブリックコメントを募集している。
 委員からは「本は人生教訓のようなものもあり、集中力、コミュニケーション力などが身につく」「子どもにとって大事なことは、新聞や本を読む習慣をつけておいて、何かあった時に自分で調べる力をつけること」「自分では経験できないことが本にはある。知らない世界や人生、経験できないことを本で経験することで喜びがある」「読書には動機付けが必要だと思う。面白いと思えば、とことん読むと思う」「子どもたちが豊かな人生を送るためには、本は大切。親が本嫌いで読んでいないのに、本の読めとか良さを語ることは出来ない」「今月の推薦図書を提案して市民に読んでもらうなどどうか」など多くの意見が出た。
 委員らの意見を踏まえて、計画を策定するとした。
 また、ICTを活用した学びについて、取り組みと課題が学校から報告があった。新型コロナウイルスのオミクロン株の急激な感染拡大により、子どもたちも多く感染している状況がある。学校では、保護者の意向を聞きながら、オンライン授業を行っているが、感染者が増えたことで感染した児童・生徒のプライバシーを守るため、一方通行での授業配信を行っていることなどをあげた。
 課題としては、利用頻度が上がることで、バッテリーのもちが悪くなっていることや、アップデートにより不具合が起きている、有料教材の利用などをあげた。
 委員らからは「通常の授業が出来るようにと早期の整備をしたと思うが、出来ていないところと出来ているところがある。出来ていない理由を明確にしてほしい」との意見があり、学校側からは「保護者等が希望しない」「病気療養で本人との面会できない」「保護者の協力、連携が得られない」などの理由があげられた。さらに、「通常授業と同じようなクオリティーで授業が出来ているのか」などの指摘もあった。