別府市議会の予算決算特別委員会②

 別府市議会の予算決算特別委員会(荒金卓雄委員長)は9日午後1時から、令和4年度予算案などに対する会派代表質疑を再開。森大輔氏(自民新政会)、加藤信康氏(市民クラブ)、平野文活氏(日本共産党議員団)が各種事業や予算全体について質問を行った。
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 森氏は、一般会計の歳入・歳出について「入湯税を暫定的措置として“増税”しているが、当初は約1億8千万円ほどの増加を見込んでいたが、コロナ禍で仕方がないとはいえ、コロナ前の令和元年でも想定に届いていない。どう考えているのか」と質問。
 末田信也総務部長は「令和4年もコロナの影響があると考えている。超過課税導入から3年となり、見直しの準備を進めている。評価や方向性について協議し、令和5年度に条例改正をしたい」と答えた。
 森氏は「必要な予算は賛成だが、一方で議決する議会として、健全な財政運営をしているのかなど、注視しなければならない」と述べた。その他、基金の状況などについても質問した。
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 加藤氏は、スクールサポートスタッフについて「19人だが、もう少し増やすべきでは」と質問。
 柏木正義教育部長は「これまで増員を続け、全小中学校に配置した。教員の働き方改革のためにも配置は必要。現場の声を聞いていきたい」と答弁。
 学習指導員についても「減少しているが、要因は何か」と質問。柏木教育部長は「令和2年度14人、3年度16人だったが、国や県の補助率が削減されたため。必要性が高いと思っているので、国や県に制度を維持し、補助率をあげるように要望していきたい」とした。
 他にも、道路整備事業やひとまもり・おでかけ支援、スポーツ推進などについても質問をした。
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 平野氏は、人件費について質問。末田総務部長は「総人件費で、特別職6030万4千万円、一般正規職員・再任用・任期付職員67億3815万3千円、会計年度任用職員12億5285万7千円」と説明。
 平野氏は「正規職員は全体の59%、会計年度任用職員は41%。会計年度任用職員なしでは業務は回らないのではないか。(正規職員と)格差があり過ぎるのでは」と指摘。
 末田総務部長は「重要な役割を担っている」との認識を示した一方で、「正規職員とは責任や役割が異なる。勤務体制も様々。正規職員との格差はやむ得ない部分もある」と答えた。
 平野氏は処遇改善について「市が率先して取り組むことは、社会的意義がある」と述べた。他にも国保税条例の一部改正などについても質問した。