好天に恵まれ炎が舞い上がる

保全の会員が湿原に火をつけていった

 NPO法人猪の瀬戸湿原保全の会(渡邉新十郎理事長)は「猪の瀬戸湿原の野焼き」を2月26日午前10時15分、同所で行った。保全の会、湿原を所有する城島高原オペレーションズ、環境省、大分県、別府市の関係者約50人が参加した。
 猪の瀬戸湿原は、多くの貴重な生物などが生息しており、昭和28年には阿蘇国立公園に編入された。一時は森林化が進んでいたが、平成24年に40年ぶりに野焼きを実施した。令和元年12月には、「別府市生物環境保護区」として42年ぶりに指定。湿原の環境保全のためにも、野焼きは欠かせないことから、毎年実施している。
 開会式で、渡邉理事長が「非常に良い天気になりました。けがのないように、注意して下さい。ご安全に」とあいさつ。注意事項などが伝えられた後、6つの班に分かれて配置に着いた。理事長から班ごとに点火の合図が伝えられると、会員は火を着けてまわった。
 野焼きは、九州横断道路を挟んで6つの班が約20㌶を燃やした。野焼きの済んだ黒いじゅうたんは、新たな芽吹きを促進させる。