「いきいきサロン」を「在宅サロン」に

集まれない分、70歳以上の一人暮らし宅を訪問するため
準備をする民生委員や福祉協力員、婦人会メンバー

 新型コロナウイルスの影響で、多くの人が集まって活動ができにくく、各地域で行われている「いきいきサロン」も開催が縮小される中で、それぞれに工夫をしてつながりを持ち続けている。
 野口中町では6日午前10時、町内公民館に民生委員児童委員、福祉協力員、自治会女性部11人が集まり、一人暮らしの70歳以上の高齢者に自宅で出来る脳トレプリントを準備。全体会は中止となったが「在宅サロン」で楽しんでもらおうというもの。
 漢字のパーツを組み合わせて1つの漢字を作ったり、沢山の文字の中から単語を組み合わせて文字を作ったり、早口言葉を紹介している。別府市民生委員児童委員協議会の副会長も務める野口中町の民生委員児童委員の友永瑤子さんは「いつもは年2回ほど、季節に応じて百人一首をしたり、ゲームをして遊んだり、落語会を開いたりしてきました。コロナ禍でなかなか集まることが出来ずにいますが、自宅でも脳トレをして元気でいてほしい」と話す。脳トレプリントを楽しみながらつまめるお菓子も一緒に袋に入れた。
 また、「いきいきサロン」とは別に行っている給食サービスも同時に実施。ちらし寿司にひなあられをつけた。参加者が手際よく役割分担をしてちらし寿司に割箸、「ひなまつり 召し上がれ」と書かれたメッセージをつけて、125人分を袋に入れ、手分けして配った。友永丈一自治会長も公民館に来て「皆さん、よろしくお願いします」と声かけをし、段ボールを片づけるなど作業をサポート。コロナが収束して、またみんなで集まれる日まで、地域の絆を深めている。