第58回くらしの中の竹工芸展

MPP賞に輝いた田中みつるさん(右)
田中さんが作製した作品「花六目飾り皿」

 竹・ルネサンス実行委員会(岩尾一郎会長)は由布市在住の田中みつるさん(72)に4日午前10時、別府市竹細工伝統産業会館で第58回くらしの中の竹工芸展「MPP賞」を授与した。
 MPP(Most Popular Product)賞は、同展会期中(1月18日から2月20日)に来場者が入賞作品以外で気に入った作品に投票し、最も人気のある作品に贈られる。今年は489票が投票され、田中さんの作品は40票を獲得した。平成30年度から新設し、今年度が4回目。
 田中さんは、知り合いに誘われて昭和63年から平成元年に別府高等技術専門学校(現竹工芸訓練センター)で竹工芸を学ぶ。その後、仕事を止める5年前まで休止していた。
 田中さんは「MPP賞に選ばれたことを聞いたときは、驚きました。本日、表彰状を手にして嬉しさがこみ上げてきました。竹は奥が深く、私は網代編みの繊細さ、しなやかさが好きです。これからの励みになりますし、今後は作品を見た人の心に届くような物を作りたい」と話した。