別府市議会の令和4年第1回定例会⑤

 別府市議会は令和4年第1回定例会の一般質問3日目を16日午前10時から、本会議場で行った。
 午前中は、加藤信康氏(市民クラブ)、平野文活氏(日本共産党議員団)、荒金卓雄氏(公明党)が質問を行った。荒金氏の質問は明日掲載。

振興センターの今後は

加藤信康氏(市民クラブ)

加藤 信康氏

 加藤氏は、綜合振興センターについて「これまで指定管理をしてきた実相寺や志高湖からはずれ、砂湯からもはずれる。大幅に管理業務が減り、赤字の心配がある」と指摘。
 「来年度以降も頑張るとは思うが、どうするのかそろそろ方向性を示す必要があるのではないか。ずっと投げかけてきたが、道筋は示されていない。このまま続けていくにしても、人員体制、経営に大きな影響が生じる。別府市が100%出資している団体。設立した責任として、何らかの方針を示すべき」と対応を強く求めた。
 安部政信企画戦略部長は「(赤字への危惧は)認識している。運営見通しなど協議を行い、分析、検討する。理事会等の機関もあるので、意見を聞いて方向を決めたい」と答えた。
 別府市美術館の新図書館との連携について「新しい図書館に目が行ってしまうのは仕方ないが、最初に一体整備ということで期待した美術関係者にとっては、置き去りにされている気持ちがわいても仕方がない。市民や観光客が興味を示す美術館をソフト面でつくれると思う。どう考えているのか」と質問。
 寺岡悌二教育長は「美術館はすべての人に感動を与え、芸術・文化に触れる大切な施設。今後は、美術館運営委員会を中心にしながら、課題、現状について考えていくが、新しい図書館と同じエリアになるので、連携し、一体的な運営に努めて、魅力あるものにしていかなければいけない」と答弁した。

新図書館市民の声聞き整備を

平野文活氏(日本共産党議員団)

平野 文活氏

 平野氏は、新図書館の設計について「これまでも、これからも市民のニーズをしっかり把握すべき。具体的な設計などに意見が述べる場があるのか」と質問。
 森本悦子教育政策課参事は「適切な時期に自由に意見をいただく場を設ける」と答えた。
 平野氏は「大事な画期的な答弁だと感じている。そういう場が早期に実現されるように期待している」とし、「具体的にはどういうのになるのか関心がある。提案書を公開すべきでは」と質問。
 森本参事は「情報公開条例に基づいて考える。提案書は提案事業者のノウハウの集積で知的財産であり、慎重な判断を要する」と答えた。これに対して平野氏は「留意事項に応募者から提出された企画提案書などは、情報公開条例の対象となると明記されている。この点を忘れないように。設計はこれから。市民の声をしっかり聞いてほしい」と指摘。
 「別府市気候非常事態宣言」について「別府市は、地球温暖化対策率先実行計画を作っている。平成14年から現在、第4期になる。ごみ焼却による温室効果ガス削減が出来ないことが問題なのに、第3期計画からはごみ焼却部分を外したのは、一番の問題。プラスチックごみを燃やさずリサイクルするという原点に立ち返ってはどうか」と指摘。
 原田勲明生活環境課参事は「2市1町の広域圏で協議していきたい」と答えた
 他にも、新型コロナウイルス感染症対策についても質問した。