プロの仕事から実践的に学ぶ

チームごとに自己紹介シートを作成して発表した

 立命館アジア太平洋大学(APU)と杉乃井ホテル、同ホテルを運営するオリックス不動産はこのほど、秋に開催する「マルチカルチュラル・フェスティバルin杉乃井ホテル」の開催に向けて、プラクティカル・ラーニング(プロから実践的に学ぶ)のキックオフミーティングを同ホテルで行った。
 昨年12月に3者で「友好交流に関する協定書」を交わしており、今回のプロジェクトを行うことを決めていた。フェスティバルは、宿泊客や地域の人に披露する業界初のイベントで、学生はイベントに出演する側ではなく、企画を創り上げるプロデューサーとしての役割を担い、ホテルの各分野の専門家から企画やマーケティング、広報などを学び、一緒にイベントを成功させるために活動を行う。
 プロジェクトには学生52人がエントリーし、書類選考や面接などで16人が選ばれた。また、杉乃井も参加したい職員を募り、4人を選んだ。
 キックオフミーティングでは、まずはお互いのことをよく知るために、ニックネームを決めたり、自分の性格を自己紹介。チームとしてのルール、名前、コンセプトを決めてそれぞれ発表した。
 APU2回生の池田梨桜さん(19)は「おもてなし、ホスピタリティを学んでいて、今回のプロジェクトを通じて学びたいと思っています。不安もありますが、メンバーと一緒にグループワークをしていくことで実践的な経験が勉強できると思います」。杉乃井ホテルで施設管理を担当する浜永洋輔さん(32)は「学生と協働する中で、自分たちの企画・立案したものが採用されれば、社員がそれに向けて動いてくれるということに魅力を感じて応募しました。学生と関われる機会はないので、エネルギーをもらいつつ、頑張りたい」とそれぞれ話した。
 4~7月は企画立案や想定スケジュールを考え、宿泊客目線になるための宿泊合宿も行う。9月からは企画運営と実施で、各チームの企画を発表してもらい、1つの企画に創り上げる。フェスは11月に実施予定。