別府市内で4月は1365人陽性

 別府市内での4月の新型コロナウイルス感染者数は1365人となり、3月と比べると410人増えた。1日の感染者数は増減を繰り返しているが、1カ月の平均は45人と、依然として高止まりが続いている。クラスターも減ってはいるものの、散発的に確認されており、予断を許さない状況が続いている。
 年代別にみると、20代が346人と最も多く、次いで10代292人、30代189人、10歳未満168人、40代166人、50代98人、60代46人、70代32人、80歳以上28人と若い世代の感染者が多く、50代以上は前月と比べても増加傾向にある。一方で、60、70代と80歳以上は一定数の感染者はいるものの、前月よりも減少傾向にあり、特に80歳以上は前月の約4割減となっている。
 経路別でみると、感染経路が分かっていない人が全体の43・9%となる600人。次に多い「家族」の436人と合わせると、千人を超えて全体の75・8%を占めている。その他、知人92人、学校88人、職場57人、会食31人、施設28人、県外21人、医療機関10人、大会2人となっている。全体的に前月よりも増えているが、施設と医療機関は、施設では74人、医療機関では23人それぞれ減少している。
 3回目のワチン接種は、全体では55%(4月27日現在)で、65歳以上の3回目接種は4月21日時点で86・6%となっている。ワクチンを打っても感染するケースはあるが、重症化を防ぐ効果はあり、特効薬がまだない現状においては、ワクチンで集団免疫をつけることが一番有効とされている。
 別府市が旧山の手中学校に設置している、PCRセンターは、昨年6月23日の設置からPCRと抗原検査合わせて、延べ6万5770人が検査に訪れており、4月末現在で累計836人の陽性が確認されている。感染しても無症状でいる人を早期に見つけることで、感染拡大防止の一助を担ってきた。センターは6月末まで開設されているため、市では「感染に不安がある人は、センターを利用してもらいたい」としている。
 杵築市の4月の感染者数は、165人。月の中頃以降は連日2ケタの感染者が多く確認されている。年代別では、10代34人、10歳未満29人、40代28人、30代22人、20代20人、50代13人、60代8人、70代6人、80歳以上5人。経路別では、家族76人、不明50人、職場15人、施設13人、学校5人、知人3人、医療機関2人、会食1人だった。
 日出町の4月の感染者は、257人。年代別では、10代56人、10歳未満51人、30代47人、20代34人、40代33人、50代16人、60代12人、70代6人、80歳以上2人。経路別では、家族111人、不明79人、施設19人、学校14人、知人12人、職場8人、会食6人、県外5人、大会2人、医療機関1人だった。
 気候も良くなり、ゴールデンウイーク、夏休み、シルバーウィークと休みが続くが、マスク着用、手指の消毒、こまめな換気、ソーシャルディスタンスの確保など、基本的な感染予防対策をしながら、楽しむことが大切となる。