前田温泉の大掃除に11人参加

前田温泉の大掃除をする参加者

 別府大学の前田温泉清掃チーム2人、別府コミュニティー温泉サポート「ビーコス」2人、同大学温泉愛好会1人、同大学教職員3人、亀川の温泉愛好家グループ「亀川湯人会」3人の計11人が15日午後2時、同大学近くの共同温泉「前田温泉」(上人本町、入湯料金は市内100円、市外200円、学生100円、小学生以下無料)の大掃除を行った。
 前田温泉は、管理者の高齢化に伴い2020年10月からビーコス(佐藤正敏代表)が管理運営をしている。また、同大学で毎年後期に開講している「温泉学概論」の講義をきっかけに、別府の共同温泉が年々減少していることをしった学生が、前田温泉の清掃に協力したいと名乗り出て、同月より毎日交代で清掃している。
 今回は、日ごろ手が行き届かないところもきれいにしようと大掃除を企画した。
 清掃は、脱衣所の簀の子をあげて床を掃いたり、窓ふき、床を特殊な洗剤で磨いたり、電球の交換、簀の子の補修などを行った。
 清掃後、亀川湯人会から前田温泉に珪藻土マット2枚、湯桶2つ、風呂イス2つが寄贈された。
 また、今回清掃に参加した全員に「前田温泉無料券」がプレゼントされた。
 別府大学温泉愛好会副部長の多川優也さん=発酵食品学科3年=は「はじめて温泉の掃除に参加しましたが、すごく大変でした。このように清掃をしてくれる人がいるので、自分たちが温泉を使えることを実感しました。管理をしてくれる人がいてこその温泉なんだと思いました。またこのような清掃活動に参加したいと思いました」。
 亀川湯人会代表の江藤裕一さんは「前田温泉は別府大学の学生が清掃をしているということを聞き、活動を応援したく寄贈を申し出ました。前田温泉で活用いただければうれしいです」。
 ビーコス代表の佐藤さんは「このように寄贈いただきありがたいです。(温泉の運営は)経済的に厳しいものがありますので、感謝しています」とそれぞれ話した。