APUでウェルカムイベント盛り上がる

力強いパフォーマンスで会場を沸かせた「よっしゃ虎威」のよさこい鳴子踊り
多くの外国人留学生がAPUの多国籍な環境を楽しんだ
千人目の入国者となったリプさん(右)とウアイさん(左)=APU広報提供

 立命館アジア太平洋大学(出口治明学長)=APU=は8日午後2時40分、学内のミレニアムホールでコロナ禍を乗り越えてAPUに到着した外国人留学生の歓迎イベント「ウェルカム・トゥ・ユア・ニューホーム2020ー2022」を開催した。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの外国人留学生が入国できずに、オンライン授業を余儀なくされてきた。新型コロナの感染がはじまった2020年4月の入学式は中止となり、9月はオンラインに。2021年4月は対面とハイブリットで行われたものの、留学生が多く参加する9月の入学式は再び全面オンラインになった。今年4月もハイブリットで実施している。
 その後も入国の規制は続いている中で、今年3月に日本への入国規制が緩和されて以来、6月8日までに72カ国と地域から1007人が入国した。一方で、まだ約150人が入国できずにいる。
 入国千人目となったのは、同じフライトで到着した、ヤブ・ジャン・リプさん(国際経営学部3回生、マレーシア出身)とカリヤ・ウアイさん(大学院経営管理研究科1回生、ミャンマー出身)。8日午後1時、出口学長が歓迎し、花束をわたした。
 歓迎イベントでは、出口学長が「皆さん、ようこそAPUに来てくれました。新型コロナのため、これまで入学式を経験できなかった皆さんに、今日はあらためて、『入学おめでとう』。心から歓迎します。2023年度にはAPUは『第2の開学』をむかえて、新しいチャレンジをします。皆さんもAPUでたくさんの人と出会い、たくさんの本を読み、広い世界を旅して、いろんなことにチャレンジしてください。僕もこれからもチャレンジを続けます。一緒にチャレンジしましょう。世界に平和な1日が一刻も早く訪れますように」とあいさつ。
 米山裕副学長がウェルカムメッセージ、校友会(同窓会)のモース・カオガス・フローレス代表(2006年卒、フィリピン出身)がビデオメッセージで入学を祝った。
 引き続き、学生パフォーマンスが行われ、民族衣装を紹介し、和太鼓楽による演奏、APUINAがインドネシア伝統舞踊、SSSがストリートダンス、エイサー団ちゃんぷるーがエイサー踊り、VSTEPがベトナム伝統舞踊、荒馬緒が荒馬踊り、華芸が中国の伝統芸能、よっしゃ虎威がよさこい鳴子踊りを披露。学生たちは舞台の上で力いっぱいパフォーマンスを披露して、歓迎の気持ちを表した。
 イベント終了後はホールの外でサークルによる勧誘も行われ、久しぶりにキャンパス内に多くの学生のにぎやかな声が響き、日常が戻りつつあることを感じさせ、一緒に記念撮影をするなど、楽しんでいた。
 昨年入学し、今年3月にAPUにようやく来ることが出来たというアン・スヨンさん(20)=韓国出身=は「1年間、オンライン授業で、みんなと交流することが出来ず、日本語もあまり勉強することが出来ませんでした。国際的な雰囲気を感じることが出来ず、寂しかった。マルチカルチュラルな環境を体験できて、とてもうれしい。日本人をはじめ多くの国の友達をつくり、別府や日本の文化を楽しみたい」と笑顔で話した。