6月別府市議会定例会の一般質問③

 令和4年第2回別府市議会定例会は13日午前10時、再開し、一般質問で堀本博行氏(公明党)、松川章三氏(自民党議員団)が質問し、4回目の新型コロナウイルスワクチン接種と今後、マイナポイント事業、別府温泉の涵養域、市有地(山林)の植林などについて質問した。
 午後からは、首藤正氏(同)、野口哲男氏(同)が質問する。

4回目のワクチン接種

堀本博行氏(公明党)

堀本 博行氏

 堀本博行氏は4回目の新型コロナウイルスワクチン接種と今後について「厚生労働省からマスクの着用についての話がありました。屋内でも2㍍以上離れて会話をしない、そして十分な換気をすれば外してもよいという話です。別府市の4回目のコロナワクチン接種を具体的にどのように行うのか」と質問。
 大野高之いきいき健幸部次長が「接種の対象は、60歳以上の人、18歳以上の基礎疾患のある人、医師から重症かリスクがあると認められた人。4回目接種は、重症化予防を目的として全員接種から接種対象者が限定されるものとなる。3回目から5カ月が経過すると、接種が可能。対象者には毎週月曜日に接種券を送付する」と答えた。
 堀本氏は「3回目接種のとき、日時指定があり、変更がなければ同封のハガキを返信したら予約が完了となった。4回目の予約は」と質問。
 大野次長が「対象者の約7割がこの予約方式を選択しました。反面、政府から発表された接種期間の短縮に伴う接種前倒しに柔軟に対応できず、準備に期間を要しました。4回目は準備期間を確保できないため、事前予約方式ではなく電話かインターネットでの予約となります。混雑を避けるため、接種券を週ごとに分散して発送、コールセンターは最大60回線にするなど円滑に予約できるようにする」と答えた。
 そのほか、マイナポイント事業、ヤングケアラーなどについて質問した。

別府温泉の涵養域について

松川章三氏(自民党議員団)

松川 章三氏

 松川章三氏は別府温泉の涵養域保全について「今の別府温泉の現状は」と質問。
 樋田英彦温泉課長が「昨年、大分県が発表した平成30年から令和元年に調査した温泉資源量調査では、別府温泉の温度低下や噴気の減少があるという報告があった」と答えた。
 松川氏は「大分県は『別府市の温泉が縮小している』と言っていると理解している。温泉の元となる涵養域をどう把握しているのか」と質問。
 樋田課長が「涵養域を示す公表された正確なデータは把握していない。資源量調査によると、鶴見山、伽藍岳あたりから温泉の流向が始まり、その下流部が涵養域になると推測されている」と答えた。
 松川氏が「本市の生命線の温泉は、鶴見山や伽藍岳から雨水が地中に染み込み、50年近くかけて、市民に温泉の恩恵を与えていると思う。山に樹木が多ければ多いほど、水分の保有力があると言える。涵養林をすることを考えないか」
 塩出政弘農林水産課長が「森林は保水性に優れている。一時的に雨水を蓄えて、蓄えた雨水をゆっくり河川に流出する。森林は土砂災害の防止にもなる。森林は水源の涵養域の大きな役割を担っている」と答えた。
 松川氏は「森林の重要性を理解していることに安心した。他の自治体では、森林を買収して保安林として涵養域を守っているところもある」と述べた。
 そのほか、市有地(山林)の植林、住民票のフリガナ表記などについて質問した。