参議院選候補者に聞く②

小手川 裕市候補(55)=無、新

――ロシアのウクライナ侵攻などを受け、日本における安全保障についての考えは
 武器を増やして対立を深めるよりも、世界中の武器を減らさせることが必要です。お互いが武力を増やしていけば、いつかはぶつかり合うときが来ます。その時に『核』が使用されれば「世界の終わり」になると思っています。唯一の戦争被爆国であり、平和憲法9条を持つ日本が、9条にある戦争放棄、戦力の不保持を世界に広め、普及、浸透させ、世界中を平和にすることが必要です。それが日本の安全保障だと考えています。
――憲法改正についての考えは
 いま話題に上がっている項目すべて変える必要はない。緊急事態条項は、時の内閣に絶対的権力を握らせるので非常に危険。自衛隊についても、最高裁が自衛隊を合憲としているので憲法に書く必要がない。臨時国会の招集期限についても、国会法の改正で済む問題だ。通常国会の招集時期についても国会法で定めている。問題なのは、憲法99条により憲法を守る義務がある国会議員の多くがそれを守らず、憲法を理解していないこと。
――「おんせん県おおいた」は観光県であり、アジア唯一の「宇宙港」が大分空港にできるが、観光や産業施策についてどう考えているか
 観光振興には、デルタ株のような感染症龍興が大きなブレーキとなる。環境破壊、地球温暖化による新感染症も予測されるため、一層SDGsを推進し、自然の大切さを体感できる観光業推進に取り組むべきだ。食料自給率の向上や、安全な食料確保には有機栽培、国内木材利用推進のため農林業を推進すべきで、その中で大分県は自然豊かで大きなアドバンテージがある。大分にしかない自然、観光業をさらに活かしていくべきだと考える。
――県民に向けて、選挙活動の展開は
 県内各地を回って、多くの場所で街頭演説を行います。私の訴える政策が皆さまに届きますように、全力で取り組みますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。