参議院議員選挙の焦点 参謀に聞く④

憲法9条を守り平和を

山下陣営   林田澄孝 選挙対策本部長

 参議院議員選挙大分選挙区で当選をめざす山下魁候補(日本共産党、新)の選挙対策本部長を務める林田澄孝さん(日本共産党大分県委員会委員長)。
 今回の選挙戦の争点について「2つあります。1つは、ロシアの侵略は国連憲章違反なので、全世界で『国連憲章を守れ』という形で一致団結して経済制裁をして圧力をかける必要がある。自民党、公明党、維新の会だけでなく、国民民主党までもがロシアの侵略を口実にして『憲法第9条で日本が守れるか。9条を変えるべき』『核兵器の共有も議論すべき』としている。大軍拡の、戦争できる国にまっしぐら。軍事には軍事、核兵器には核兵器というのは危険な道。戦争と破滅への道。共産党は憲法9条を生かして、平和を追及していく。戦争をしないという外交努力をするべき」
 「2つ目は、物価高。家計を直撃している。軍事費を倍にして、消費税の増税や社会保障の削減を行っている。暮らしを守る政策をするべき。消費税を5%に減税し、インボイス制度の中止。大企業の内部留保に税金2%をかけると、年間10兆円の財源が出来る。それを使い中小企業を支援して、最低賃金を1500円に引き上げる。国の責任で最低賃金を上げる制度を作る。社会保障の削減を止めさせて、高齢者の医療負担の停止、学費を半減、給付性奨学金の創設などをしていく」と話した。
 山下候補について「小さいときから両親の影響もあり、反戦の思いを持ち、今回のウクライナ侵攻に胸を痛めている。将来性のある若い力なので、大いに期待している。国会に新しい風を吹き込ませてくれると信じている」と述べた。
 今回の選挙戦について「前回、前々回と野党共闘をしたが、今回は国民民主党が改憲勢力になり、いまや自民党の補完勢力となった。もう野党と見れない。事実上、国民民主党を中心とした野党共闘は破綻した。本当の野党共闘をしないといけないが、今のままでは出来ない」と述べた。