本場韓国屋台の味

「そぷん153」を経営する林志應さんと妻李智惠さん

 別府市餅ケ浜町の国道10号沿いに別府ではめずらしい韓国屋台料理の店「そぷん153」=林志應(イム・ジウン)さん(45)経営=が6月にオープンした。
 林さんは韓国・安東の出身。2006年に来日して埼玉県大宮市で新聞配達しながら奨学金をもらって日本語を勉強。東京で12年間、サラリーマンをして、“脱サラ”。福岡市に移り住んだ。そのころ韓国から食料品を輸入する仕事を始め、立命館アジア太平洋大学(APU)でテントを張って販売するようになった。その縁あって別府に店を。
 林さんのモットーは韓国ぽいものじゃなく、本当の韓国の味を提供すること。例えば韓国式のり巻きに使うのり、たくあん、ごぼうは韓国から輸入する。
 ハッドグとは日本でいうホットドックのことで、米軍によって韓国に根づいた食べ物。今ではスーパーやコンビニと韓国のどこでも普通に食べられているのをお店でも扱っている。
 辛いものもよく注文があり、トッポッキも人気。トックとは餅、ポッキとは炒めるという意味。
 お店は持ち帰りとイートインの両方がある。林さんは「韓国に行きたいと思う日本の人は多いですよね。私としては韓国の本場の味を知らせたい。そして韓国の情報を発信したい。おいしいものを食べたとき幸せな気持ちがしますね。それが伝わればうれしいし、おいしかった、が一番のほめ言葉です。『そぷん』とは遠足という意味で、遠足気分で立ち寄って下さい」と話している。
 営業は月曜日~土曜日の午前11時から午後9時。日曜日が定休日。問い合わせは電話070・9034・5513。