平和な国で安心した生活を

別府市内のホテルに到着して安心した様子の避難者=別府市提供

 別府市は25日、ウクライナからの避難民2世帯3人を新たに受け入れた。
 ドニプロペトロフスクとハルキウからの60代の1世帯、30代と10代の親子(いずれも女性)。避難先のイタリア経由で来日し、別府市内のホテルに到着した。到着時、60代女性は疲れた様子だったが、30代女性は笑顔で、10代女性はおとなしかったという。
 白石修三別府市防災局長が「ようこそ別府へ、本日は遠路はるばるお越しくださり、大変お疲れ様です。どうぞごゆっくりお過ごしください」と歓迎した。
 60代女性は「こんなに安心できる国に着いて、まだ信じられない気持ち。(ウクライナへのロシア侵攻は)本当に地獄みたいだった。日本人にお返しが出来るように、私も頑張ります」。
 30代女性は「危険な都市からきて、ヨーロッパの避難経験から比べられない、日本はなんて平和な国なんだと思った。安心して暮らせるのが、本当に夢だった。日本に無事到着できたことをみんなに感謝するし、別府市に感謝しています。本当にうれしい」。
 10代女性は「(ロシアからの侵攻は)本当にショックが大きくて、何を言ったらいいのかわからない。みんなが本当に優しくて、荷物を運ぶことを手伝ってくれたのは初めての経験。ヨーロッパに避難中は、ストレスで倒れて入院していましたが、日本に着いたら気分が悪くならなかった」とそれぞれ話した。
 小野ヤーナさんの通訳を通して、職員による簡易健康チェックを行った。26日には市内の市営住宅の見学や買い物を行い、27日には入居、住民登録手続きを行う。
 別府市内で避難をしている人は、9世帯21人となった。