別府市井田の修験道・鶴見山寺(松岡玄宏住職)は7月31日午前10時、鶴見岳峰入りを行った。大先達の松岡住職や山伏、信者、別府ロープウェイ関係者ら約30人が参加。
鶴見岳の峰入りは1千年以上前に天台宗の僧侶性空(しょうくう)上人が日向霧島山に続き、由布・鶴見両山に山岳道場を開いたのが始まりと言われている。一時中断していたが、昭和38年に鶴見山寺の当時の住職であった松岡教道さんが再興した。
この日は、強風でロープウエイが運休となったため、山麓公園「四季の里」で鶴見岳を仰ぎ見ながらの仰拝祭の形式で神事を行った。別府ロープウェイの宗藤洋代表取締役社長が一の宮と七福神の祝詞を奏上。松岡住職も祝詞を奏上し、般若心経を読経してホラ貝を吹いた。
本来は、護摩木2本に願い事を書き、1本は鶴見山上権現にお供えし、もう1本は採灯大護摩供で燃やすが、1本を箱に入れ、もう1本は持ち帰り、お焚き上げを行う。