別府市上下水道局が防災実働訓練

地震発生後、被害状況の確認などを対策部会議で確認
破裂箇所を迅速に応急復旧

 別府市上下水道局は18日午前9時半から、令和4年度の防災実働訓練を実施した。職員や市管工事協同組合(志賀敏夫理事長)から約30人が参加した。
 地震の揺れで配水管が破裂して断水になった場合の被害状況の把握から復旧までの情報伝達訓練を行うとともに、大分川からの利水に係る被害について大分県企業局と共同で訓練を行った。
 昭和30年から40年代にかけて、定住人口と観光客の増大に伴い、大分川から取水をしており、別府市の水道水の多くは、大分川利水によるもので、朝見浄水場に引き込まれ、配水をしている。
 午前9時半、四国沖を震源域とする地震が発生し、別府市でも震度5強の揺れを観測。地震の影響で配水管が破裂して断水が発生しているーとの想定で行われた。
 非常ベルが鳴ると、職員は一斉に机の下に身を隠し、安全を確保。揺れがおさまった後に、人員の確認や来庁者にケガがないかなどの確認をした。その後、第1回災害対策部会議を開いた。岩田弘局長が「日本各地で未だかつて経験したことがない、想像をはるかに超えると表現されるほど、大規模かつ甚大な災害が発生している。不測の事態に備え、職員1人ひとりの災害対応能力の向上が一層求められている。緊張感を持って訓練に取り組んでください」と開会宣言。
 会議では、総務、営業、下水道など各課から状況報告が行われた。
 給水班は、給水車に水を入れ、駐車場に給水所を設置。給水車から水を給水袋に入れて、簡単に持ち運べるようにリュック型にするなどした。
 また、水道管が破裂したとの想定で、管工事組合の職員が破裂した部分を塞ぎ、復旧工事を素早く行った。