死亡ひき逃げ事件の遺族の友人らが

遺族の友人らが「情報提供を」と呼びかけながらチラシを配付した
配布したチラシ

 6月29日夜に起きた死亡ひき逃げ事件で指名手配されている八田與一容疑者(26、事件当時は25)の情報提供を求めるチラシを8月27日、市内各所で配布した。
 配布したのは、亡くなった市内在住だった男子大学生(当時19)の遺族の友人など10人。
 事件は、6月29日夜に大字野口原の県道52号の路上(別府公園南西の交差点)で軽四自動車が原動機付自転車と普通自動二輪車に追突し、原付バイクを運転していた男子大学生が亡くなった。普通自動二輪車を運転していた別の男子大学生は軽傷だった。
 友人らは8月27日、事件が起きた場所に行き、献花を行い、友人の御霊を慰めた。その後、JR別府駅、事件現場近くのスーパーなどで遺族関係者が1万枚作成したチラシを配布した。また、市内の飲食店やアパレルショップなどにもチラシの提示などを依頼した。今後は、不定期でチラシの配布を行うという。
 発起人の遺族の友人女性(50)は「数分前に会ったばかりの人にこのようなことをする凶悪犯が何も持たずに逃げていることから、空き巣などの別の被害者が出る可能性がある。早く捕まってほしい。捕まったら真相を自供してほしい。そのためにも、解決するまで事件が風化しないようにしたい」と話した。
 情報提供は、別府警察署(電話21・2131)まで。