食育推進計画の策定を諮問

諮問を受けた食育推進計画について意見交換をした

 別府市学校給食運営委員会(高松伸枝委員長、11人)は26日午前9時、市役所で第2回委員会を開き、市教委から食育推進計画の策定について諮問を受けた。
 令和5年9月から幼・小・中学校の給食を一元化した新しい学校給食センター(仮称)の運用開始を前に、計画を策定する方針。食育基本法の前文には「子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも『食』が重要である」と書かれている。食育推進体制を整備するとともに、学校が家庭や地域社会と連携、協働して食育を一層推進していく。そのため、学校で食育を推進するための基本的な計画となる。
 近年、偏った栄養摂取や朝食を食べないなど、食生活の乱れや肥満・痩身傾向など、子どもたちの健康を取り巻く環境が深刻化する中で、解決に重要な役割を果たすのが「食育」だと言われている。朝ごはんを食べない子どもは一定数おり、朝ごはんを食べないと学力・体力ともに低い傾向にあるという。令和3年度に各学校で行った実態調査では、「朝食を毎日食べる」と答えたのは86・6%だった。成長期の子どもにとって、「食」は健やかに生きるために重要。
 別府市では、「湯のまち別府健康21」の中で、食育推進目標を「よく食べ、よく生きる」と掲げている。また、別府市学校給食共同調理場整備基本計画の中でも、食育の重要性をうたっている。学校における食育は、学校教育の一環として捉え、食育分野における指導要領の位置づけとして計画。運用開始までに策定する。