安達参議ら5人が「太陽の家」視察

三菱商事太陽で職場の様子を視察した

 参議院議員の安達澄氏(大分選挙区、無所属)、横沢高徳氏(岩手選挙区、立憲民主党)、須藤元気氏(全国比例、無所属)、田村まみ氏(同、国民民主党)、堂込麻紀子氏(茨城選挙区、無所属)は30日午後2時半過ぎ、別府市の社会福祉法人「太陽の家」を視察した。
 安達、横沢、須藤、田村の各氏は3年前の選挙で当選した同期で、堂込氏は今年行われた選挙で当選を果たした。福祉政策について意見を交わし、現場を見たいと太陽の家の視察を希望した。
 山下達夫理事長が太陽の家の成り立ちについて「当初は17人でうち障がい者は7人でスタートしました。別府を中心に愛知県や京都府にもあります。多くの企業と共同出資し、共に働いてきた。自分で稼いで、納税して生活する。パラスポーツの推進、地域密着・貢献、障がいのある人の社会復帰を掲げている」と説明。
 太陽ミュージアムで太陽の家の歴史や昔の車椅子、生活するための補助具などを見学し、車椅子に乗ってバスケットボールをしたり、ボッチャを体験した。また、三菱商事太陽やオムロン太陽の職場を視察。障がいのある人もない人も同じフロアで一緒に働いていることや、障がいがあるから仕事が出来ないのではなく、どうやればその仕事が出来るかを創意工夫することで、みんなが仕事をしやすくなっている現状を知った。
 視察を終えて、自身もパラアスリートとしてパラアルペンスキーでバンクーバー大会に出場した横沢参議は「入院している時に(中村裕博士の)マンガを読んで、知っていましたが、議員になって安達さんに話を聞き、是非来たいと思っていました。イメージと違い、障がいのある人もない人も共に働いていて、取り組みが素晴らしいと思いました。町全体がとても進んでいて、驚き、すごい。障がいがあっても、出来ることがあるという可能性を感じた」と話した。
 安達参議は「障がいのある人もない人も当たり前のように一緒に働いている。知恵を出し合って、効率よく働くのを目の当たりにして、別府にそんな場所があり、50年以上も実践しているのはすごいこと。現場を見て、感じて、現場と国会をつなぐ役割を担っていきたい」と述べた。