APUに来年4月新学部誕生へ

新たな「サスティナビリティ観光学部」の
設置がほぼ確実となったAPU(写真はAPU提供)

 立命館アジア太平洋大学(出口治明学長)=APU=が新学部開設の準備を進めてきた「サスティナビリティ観光学部」に関して、8月31日付で、文科省の大学設置・学校法人審議会で、収容定員の増加などに関わる学則変更について「可」とする答申が出された。これにより、来年4月に新たな学部が誕生することがほぼ確実となった。今後、文部科学大臣による正式な認可を経て、学部開設決定となる。
 APUでは、これまで「アジア太平洋学部」と「国際経営学部」があり、開学以来初めての新しい学部となる。持続可能な社会と観光に関わる現代的な課題や地球規模の問題を解決するため、「理論」と「実践」の両輪で学び、学術的知識と革新的な研究に取り組む学問的実務家(スカラープラクティショナー)を育成する。
 定員は350人で、学部長には副学長の李燕氏が就任する予定。環境学、資源マネジメント、国際開発、観光学、観光産業、ホスピタリティ産業、地域づくり、社会起業、データサイエンスと情報システムの9つの専門領域から、学生自身が希望するキャリア、修得したい知識・能力に応じて組み合わせて学ぶ。
 また、マネジメント教育の国際認証AACSB(米国)、AMBA(英国)、国連世界観光機関の観光学教育の国際認証TedQualを取得している。
 94の国と地域からの学生が集う圧倒的な多国籍環境の学びの中で、クリティカルな思考力、分析力、多文化の中の問題解決能力やコミュニケーション能力などを身に着けて「世界を今日よりも一歩前へ」を合言葉に、世界市民として行動できる人材を育てる。