無症状の陽性約千人確認

無症状の人の安全・安心のために開設されているPCR検査センター

 別府市は、昨年6月23日から旧山の手中学校に開設している市PCR検査センターについて、今年6月22日までの1年間の実績を発表した。無症状で感染に不安を感じている人の安心・安全の確保と、無症状の陽性者を把握することで、感染拡大防止に一定の成果をあげてきた。
 センターでは、市民が受けることができるPCR検査と観光客らも受けることができる抗原検査を実施。1年間でPCR検査を受けたのは、4万5946人、抗原検査3万1438人、合わせて7万7384人が利用。1日の平均検査数は、213人。うち、陽性者は1013人だった。
 PCR検査を受けた人は、年代別でみると、20代1万257人、40代7473人、50代6730人、30代6346人、10代5917人、60代4492人、70代2249人、10歳未満1904人、80歳以上578人で、10~50代が多い。検査を受けた人のうち、市民は3万8467人、通勤・通学や帰省者は7479人。陽性者は803人だった。
 抗原検査では、20代5649人、40代5285人、50代4780人、30代4661人、10代3763人、60代3132人、10歳未満2341人、70代1426人、80歳以上401人。検査を受けた人のうち、市民は1万9835人、通勤・通学・帰省者5398人、ビジネス1741人、観光1676人、その他2351人、未記入437人で、陽性者は210人だった。
 流行期別でみると、第4波(6月23日~7月15日)は1178人(PCR検査730人、抗原検査448人)。第5波(7月16日~1月4日)は2万8420人(PCR検査1万8273人、抗原検査1万147人)。第6波(1月5日~6月22日)は4万7786人(PCR検査2万6943人、抗原検査2万843人)と感染拡大の波がくるたびに、検査を受ける人の数も増えている。
 検査センターは、市民や訪れる人の不安を解消するため、開設延長を繰り返している。今のところ9月30日までの予定だが、開会中の別府市議会定例会で来年3月31日まで延長するための補正予算案を上程しており、認められればさらに延長されることになる。
 内田剛いきいき健幸部参事は「今大事なのは、マスク着用や手指の消毒、換気などの基本的な感染予防対策をすることと、ワクチンの接種、検査体制の確立。市として出来る事をやってきた。これからも、市民の安全・安心の確保のために取り組みたい」と話した。