別府市は令和4年度戦没者追悼式を21日午前10時、市公会堂で開催した。戦争により犠牲となった2304柱の御霊に祈りを捧げ、恒久の平和への思いを新たにした。遺族ら76人が参列。
戦没者遺児を代表して、仲元寺一雄さんと城戸美津子さんが献花。戦争で心ならずも命を落とした人々やその家族らに、黙とうを捧げた。
長野恭絋別府市長が英霊に対し「先の大戦が終わりを告げてから、77年の歳月が過ぎ去りました。多くの方々が、国の内外において祖国を思い、家族を思いつつ散華されたことは、私たち日本国民にとって永遠に忘れることのできない深い悲しみであり、痛恨の極みであります。私たちが今享受している平和と繁栄が、戦争によって命を落とした方々の上に築かれていることをひとときも忘れることは出来ません。海と山に囲まれた美しい自然、こんこんと湧き出る温泉を誇りに、素晴らしい別府をつないでいきます」と追悼のことばを述べた。
宮森智久市遺族会連合会長、市原隆生市議会議長も哀悼の意を述べた。引き続き長野市長、宮森会長や来賓、地区の遺族代表による献花。大野岳暘さんが追悼吟を奉上。長野市長のあいさつのあと、遺族を代表して宮森会長が謝辞を述べ、参列者全員で拝礼して締めくくった。