別府鶴見丘高校2年の探究の時間

オンラインでつないだ各企業から出された課題に対してプレゼンを行った

 大分県立別府鶴見丘高校(阿南典久校長)は15日、2年生の総合的な探究の時間「グローバル探究企業へのプレゼンテーション」をオンラインで実施した。
 鶴見丘高校では毎年、1年生は地元探究、2年生はグローバル探究を行っている。同窓会の「鶴嶺会」や県の東京事務所などの協力で国内はもとより、世界で活躍する企業から話を聴く機会としている。
 今回は、2年生234人が54の班に分かれて、医療、観光、政治・経済、スポーツ、国際、農林水産、気象・防災、科学技術、工学、マスコミ、ソフトウェア・通信、エンタメ、建設の13分野から19企業が出したテーマに沿ったプレゼンを行った。
 デジタル化という視点で、地方と都心を比較して、地域活性化にどうつなげるか、医療現場におけるIT化をどう捉えるかなど、これからの世界を見据えた課題が多く出された。
 生徒は、「デジタル化の進展で地域活性化につながっている」「コロナ禍でオンライン診療などが進んでいるが、個人情報の流出などが心配」「部活における指導者の暴力は減らない。一時的には成績は上がるかもしれないが、暴力を受けた生徒は暴力を使う指導者となったり、トラウマで部活をやめてしまうかもしれない」など、それぞれの分野で話し合ったことを発表。プレゼンを聞いた企業関係者がプレゼンの仕方や考え方についてアドバイスをした。
 2年生は12月に修学旅行を予定しており、今回の企業を訪問して、実際に話を聴いたり、現場をみることでさらに探究活動を深めることにしている。