卒業前に親に振る舞う

自分たちで作った料理を親と一緒に味わった

 別府溝部学園高校(佐藤清信校長)の第14回食物科作品展示会が22日と24日に行われた。
 卒業を控えた3年生30人が、フルコースをテーマに料理を作り、親を招いて成長を見てもらうもの。新型コロナウイルスの影響で、4班に分けて2日にわたり少人数で実施した。
 24日午前の部では、4人が午前8時半から調理に取り組んだ。メニューは自由で、基本的にデザートまでその場で作るのがルール。ほとんどの生徒がサラダを別皿で作る中で、サラダは小皿でアボガドを器にアボガド、人参をマヨネーズで和えたものを作り、別皿にはパイ生地で鮭とほうれん草を包んだものを作った生徒や、同じ冷ややっこでも、鰹節を乗せた和風のものを作った生徒もいれば、キムチを乗せて中華風にした生徒もいて、それぞれ個性あふれるメニューとなった。
 参加したお母さんたちは、生徒にエスコートされて席に着くと、感謝の気持ちが書かれたメッセージカードを受け取った。佐藤校長が「皆さんはあと少しで卒業を迎えます。3年間、本当によく頑張りました。3年前、中には包丁を初めて握った生徒もいると思います。素晴らしい作品が出来ました。一緒に味わってもらいたい」とあいさつ。
 我が子が作った料理に、お母さんたちは「美味しい」と笑顔で話し、料理について子どもたちに聞く等して、子どもたちの成長を感じた様子だった。