別府市二十歳のつどいに729人が出席

ビーコンプラザに集まった新成人
誓いの言葉を述べる廣田大輝さん

 別府市、別府市教育委員会は「令和5年別府市二十歳のつどい」を8日正午、ビーコンプラザ・フィルハーモニアホールで開催した。市内で、今年成人を迎えたのは、男性775人、女性773人の計1548人。そのうち、729人が晴れ着やスーツで出席した。また、来場できない新成人のために、会場の様子をオンライン配信した。
 今回も、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を考慮し、現地とオンラインでの開催とした。
 式典では、主催者を代表して長野恭紘別府市長が「皆さんに近い年齢の先輩として話しますが、私はたくさん失敗しました。毎日、行政運営をしていると、いろいろと決断しないといけません。すぐに答えが出るものでもないので、月日が経つと『こうしていれば良かった』というものがあるかもしれません。つまづきを失敗と言えばそうかもしれませんが、長い目で見たときに成功させればいいのです。最後までやるつもりでやれば、必ず成功までたどり着けます」と式辞を述べた。
 続いて、寺岡悌二教育長が祝辞を述べ、外国人に向けて英語でも祝辞を述べた。来賓を代表して、市原隆生市議会議長が祝辞を述べ、広瀬勝貞大分県知事の祝電が披露された。
 新成人を代表して、廣田大輝さん(浜脇中学校出身)が「私は今、この場に立ててこれまで過ごしてきた二十年間が大変実りのあった時間だったと思います。勉学、運動、学校行事活動、進路活動などたくさんの思い出が甦ってきます。中学校時代は生徒会活動を行ったりしました。高校時代は部活動でウェイトリフティングなどのトレーニングをして、一人の人間として自分自身と向き合い、物事に対しての視野を広げて、内面から成長することができました。こうして二十歳を迎えることができたのも、長い時間ともに過ごした学校の仲間や優しく厳しく指導してくれた先生方、そして常に多くの愛情を注いでくれた家族の支えが合ったからこそだと思います。これからも挑戦する私たちに力を貸してください。二十歳を迎えた私たちは一人の人間として責任を持って行動し、その人にしかない人生を突き進んでまいります」と誓いの言葉を述べた。
 式典終了後、中学校時代の教員からのビデオメッセージ上映があり、途中で恩師などが出演すると歓声が起きた。続いて、実行委員会が企画として立命館アジア太平洋大学の「エイサー団いちゃりば」によるお祝いのエイサー、今年二十歳から募集した歌詞に曲をつけたオリジナルソングを披露した。最後にインターネットを使い、曲名を決めた。
 式典前後の玄関前やエントランスホールでは、友人との再会を喜んだり記念撮影をする姿があった。
 式典に出席した佐藤杏菜さん(学生)は「今年社会人になるので、責任を持ち親に感謝する自立できる女性になります」。
 安部智夏さん(学生)は「保育教諭として仕事を始める年なので、一生懸命仕事を覚えていき、仕事に慣れるようになりたい。また両親に感謝していきます」とそれぞれ話した。