日出町で「二十歳のつどい」開催

華やかな着物やスーツ姿の成人が参加した「二十歳のつどい」

 日出町の令和5年「二十歳のつどい」が8日午前11時、町中央公民館で開催された。日出町、町教育委員会、実行委員会主催。成人年齢が18歳に引き下げられたが、日出町では例年通り20歳を対象に行うため、名称を変更した。対象は、275人。
 本田博文町長が「民法の改正により、昨年4月から、成人が18歳に引き下げられました。背景には、若い世代の自己決定権の尊重や社会参加を促すものがあります。しかし、18歳は受験や就活などの準備の人が多く、負担が大きいと思い、今まで通り20歳を対象としました。これから、困難なこともあると思いますが、常に前向きに物事を考え、失敗を恐れずにチャレンジしてもらいたい。明るい未来を信じて、自発的に行動し、充実した人生にしてもらいたい」と式辞。
 恒川英志教育長がメッセージ。本田町長から新成人を代表して二宮佑生さんに記念品としてUSBメモリーを贈った。
 来賓として、亀井伸一郎大分県東部振興局農山漁村振興長が知事のメッセージを代読。工藤健次町議会議長、三浦正臣県議会議員が祝辞を述べた。
 新成人の髙橋昂征さんが「コロナ禍で、自分で調べて正しい情報を選択する大切さを感じました。ITリテラシーを持った人材を育成し、社会に輩出するIT講師を目指しています。多様な考え方の中でも、自分自身の価値観を持ち、自分らしく人生を強く生きていきたい」。城百花さんが「コロナ禍で学校に行けない、会いたい人に会えない、多くの当たり前が変化しました。しかし、悪いことだけではなく、オンラインというつながり方などが出来ました。キティちゃんのように、世界中の人に愛される大人になります」とそれぞれ「二十歳の誓い」を述べた。
 最後に藤井宏大さんが「お祝いや激励の言葉をいただき、心から感謝します。大きな節目ですが、まだまだ未熟です。大きな壁にぶつかり、踏み出す足が止まることがあるかもしれません。人との関わりを大切にし、これまで支えてもらったように、支えられる人になりたいです」とお礼を述べた。
 地区ごとに記念写真を撮ったあと、実行委員会の企画を楽しんだ。参加者は感染予防をしながら、久しぶりに会う友人と一緒に笑顔で再会を喜び合う姿が見られた。