消防出初式を多くの市民が見学

長野市長らが人員・服装点検を行った

 別府市消防出初式(市、市消防本部、市消防団主催)が8日午前9時、的ケ浜のスパビーチで開催され、多くの市民が見守った。
 はじめに、消防車両4台、消防団車両22台が車両パレード。消防本部140人、消防団本部、女性分団、20ある地域の消防団から404人が分列行進し、市民ボランティアも入場した。
 国旗掲揚後、参加者、来賓、市民が、これまでの消防職員、団員の殉職者に黙とうを捧げた。
 続いて、浜崎仁孝市消防長と藤内英伸市消防団長から人員報告を受けた長野恭紘市長が、人員・服装点検を行った。
 消防団員に表彰状を手渡した長野市長が「過去2年間は新型コロナの影響により消防関係者のみでの開催でしたが、本年はスパビーチで多くの皆さんに消防団員、職員の皆さんの晴れ姿をお見せできることを嬉しく思います。幸い、本市は大きな災害は発生しませんでしたが、救急件数は7千件を超え過去最多となりました。また3年ぶりに『市民と消防のつどい』がほぼ通常開催されるなど、社会的収束に向かっています。新型コロナの完全収束まで、皆さんには感染防止対策を徹底して健康には十分留意ください。災害が発生した際、最前線で活動していただく皆さんは、別府市民の誇りです」と訓示。来賓の吉田一生大分県副知事(県知事代理)、市原隆生別府市議会議長がそれぞれ祝辞を述べた。
 別府翔青高校書道部が書道パフォーマンスをし、ひめやま幼稚園幼年消防クラブが「みんなでみんなのお正月」など3曲を鼓笛演奏した。
 20の分団が別府湾に向けて水平・垂直で放水した後、「扇山」をかたどった放水を行った。また大分海上保安部巡視艇「ゆふぎり」も海上から放水すると、市民から歓声があがった。
 大平順治市連合防災協議会会長が万歳を三唱した。
 また、会場内では先着500人に紅白もちを配布した。参加者や見学者は、日本赤十字社大分県支部別府地区奉仕団が用意したコーヒー、カフェオレ、お茶、紅茶で体を内側から温めた。
 出初式での被表彰者は、次のとおり。(敬称略)
 ▽別府市消防団長表彰(勤続10年表彰)=伊藤達也(第1分団団員)山下優一(第4分団班長)藤原博之(第9分団2部班長)野﨑祐哉(第12分団団員)森大輔(第13分団団員)
 ▽別府市長表彰(勤続15年表彰)=二宮崇至(第4分団団員)萬里真一(第5分団班長)鳥山勝也(同)、熊川礼(同分団団員)武野哲士(第6分団班長)魚見逸聖(同)水田親男(第8分団1部班長)岡田政春(同)都留敏彦(第9分団1部副分団長)安藤紀文(同部班長)吉野孝紀(第10分団1部班長)宗像誠(同分団2部団員)尾方義顕(同)大畑元治(第11分団部長)河野信太郎(第12分団班長)羽迫伸雄(同分団団員)安部裕一(同)武藤隆文(第13分団団員)永野貴久(同)