100周年迎え「挑戦と創造」

森田理事長
3月にグランドオープンを控える新本店ビル

 あけましておめでとうございます。
 平素より大分みらい信用金庫に格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。新春にあたり、地域の皆さまのご健康とご多幸ならびに益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
 さて、当金庫はおかげさまで令和4年4月12日に創立100周年を迎えました。100周年の気持ちを一言で表すと「感謝」という言葉に尽きます。これまで育てていただいた地域の皆さまへ感謝、地域に必要とされる金融機関になるように頑張っていただいた先輩方へ感謝、そしてコロナ禍の中、地域のために頑張っている役職員へ感謝の気持ちで一杯です。
 昨年は創立100周年を記念し各種の記念事業を推進してきました。具体的には地域貢献事業として、信金中央金庫との共催により「しんきんイノベーションプロジェクトin別府」に取り組みました。
 しんきんイノベーションプロジェクトとは、信金中央金庫が全国の自治体を対象として地域が抱えている課題について募集を行い、「地域企業の経営資源」と「全国のスタートアップ企業が持つ斬新なアイデア・テクノロジー」のマッチングにより、新たな価値・ビジネスを生み出すという地域活性化プログラムです。別府市の取り組みは全国で第1号の事業に選定され、令和4年9月2日に別府公会堂にて「観光とタクシー業界を復興させるプロジェクト」と「伝統産業である別府竹細工のリブランディング」について成果発表会を行いました。成果発表会には長野恭紘別府市長にも参加いただき、全国の信用金庫職員や中小事業者、行政・自治体関係者等200名を超える方々とライブ配信で繋がりました。
 現在も両プロジェクトともに実現に向けた実証実験を進めていますので、地域産業の活性化に繋がるような新たな展開に期待しています。
 また、地域の未来を担う子供たちのために、大分県ならびに当金庫の営業地区6市1町の公立図書館に児童図書購入費の寄贈をさせていただいたほか、大分県社会福祉協議会『愛のたすけあい』善意銀行を通じて、子ども食堂への寄付をさせていただきました。
 創立100周年記念事業の一環として建替えを行ってきた新本店ビルは、おかげさまで令和4年12月に竣工しました。現在は外溝工事や駐車場の整備を行っており、3月28日にグランドオープンの予定です。
 新本店ビルは「地域、職員に永く親しまれる本店」をコンセプトとしており、「安全性」「快適性」「柔軟性」「地域貢献」「しんきんかん」をキーワードとして建築しました。また、職員の働きやすさやバリアフリーへの配慮はもちろん、災害時には地域の皆さまの避難場所としての機能を備えています。1階のエントランスには、地域の歴史資料を展示するコーナーを設置し、別府駅前通りに面するスペースにはギャラリーを設けました。これからも地域の皆さまに永く愛される新本店ビルとなりましたら幸いです。
 また、旧境川出張所で運営していました「みらいハートプラザ別府」を新本店ビルの1階に移転しました。公共交通機関でのアクセスがより良くなりましたので、老後の準備や資産運用・ローン等のよろず相談所としてご利用いただきたいと存じます。
 むすびとなりますが、これからも当金庫の歴史を大事にしつつ、新たな挑戦と地域創造を通じて地元別府の豊かな発展に貢献できるよう尽力してまいる所存ですので、倍旧のご支援ご愛顧を賜りますようお願いして年頭のご挨拶とさせていただきます。