昨年の別府警察署生活安全課まとめ

年金支給日に金融機関で特殊詐欺防止を呼びかけた

 別府警察署(小林一成署長)生活安全課は24日、昨年1年間の刑法犯認知件数などをまとめた。
 刑法犯認知件数は386件(対前年比21件増)。最も多かったのは万引きで79件(6件減)。万引きでは68件を検挙しており、うち65歳以上の高齢者27人、青年は38人、20歳未満の少年が3人。そのほか、自転車盗43件(7件減)、車上ねらい12件(6件増)、オートバイ盗3件(1件減)、空き巣などの侵入盗5件(2件減)。
 特殊詐欺は21件発生しており、被害金額は約2472万円。手口で一番多かったのは、架空料金請求詐欺で17件(9件増)となっている。
 凶悪事件は1件発生している。5月に殺人未遂事件があり、春木で親子げんかの際に、娘が刃物で切りつけた。
 後藤省吾生活安全課長は「特殊詐欺21件中17件が、架空請求であり、そのうち12件がパソコン使用中に『ウイルスに感染した』などと警告と電話番号が表示されたため、その電話番号に連絡すると、電話の相手から『ウイルス削除代が必要』などと言われ、パソコンのウイルス削除名目で電子マネーをだまし取られる、いわゆるパソコンサポート詐欺の被害でした。電話やメールでお金を請求された場合は、まずは詐欺を疑って、それ以上のやりとりはせず、家族や警察に相談してください」
 「自転車盗や車上ねらいは、その大半が無施錠の状態で被害に遭っています。ほんの少しの間だからという油断が被害につながります。防犯の基本は鍵かけです。鍵をかける、その一手間が大事な財産を守ります。自宅、自転車、自動車など必ず施錠を行いましょう」とコメントした。