「玄睦書道会」の新春懇親会

伊吹悦子
玄睦書道会会長
各審査会の入賞者を紹介
3年ぶりに開催した玄睦書道会新春懇親会

 大分別府両市を中心に活躍する書道家で組織する玄睦書道会(伊吹悦子会長=会員250人)は、5日正午大分市府内町の大分センチュリーホテルで新春懇親会を開いた。コロナ禍により3年ぶりの開催となった。出席者は総勢54人。玄睦書道会の正会員や各地域で書道教室を主宰する師範クラス。この日、総会終了後の新春懇談会では開会に次いで、主催者代表のあいさつでスタート。伊吹会長がノドを痛めているため中尾春照副会長が会長代理として「伊吹会長のもと、故藤澤節文先生の教えどおり会員仲睦まじく会を重ねてきました。機関紙『書友』は4半世紀におよび、3百号を迎えます。1人ひとりの協力と支えあいによってステップを積み重ねていきましょう」とあいさつ。来賓紹介のあと書道関連材料の大手、西本皆文堂は西本昭一郎社長の発声で乾杯、祝宴に移った。
 宴は御祝儀舞いやカラオケ大会と余興が続き、会員相互の融和親睦行事として盛り上がった。このあと玄睦の友好団体「創玄書道会」の主催した作品展や、毎日新聞書道事業、県美術展での各賞受彰者が紹介され、ベテランの腕を競う各種作品展への積極参加を申し合わせた。
 また同会では幼小中高各児童生徒への教育、人材育成の一助として書道への門戸を開放しているが、今後は中高齢者など、幅広い年齢層への積極的な呼びかけも行いたいとしている。
令和5年度の役員は次のとおり(敬称略=一部は雅号で表記してある)▽会長=伊吹悦子(創玄展1科審査会員)▽副会長=中尾春照(同)▽事務局長=高橋春暢(常任理事、同2科審査会員)▽会計委員=長谷華心(理事、学生審査会員)▽常任理事=東敬子、佐々木翠華、濱田淑子、池永敦子(以上の各氏は2科審査会員)▽理事=阿南真由美、岩本裕華、宇喜田美由紀、太田明芳、工藤豊泉、戸口春静、糸永華泉、猪俣美幸、藤澤歴山、米原裕子、佐藤潮香(以上の各氏は学生審査会員兼任)佐藤敏子、豊田潮路、馬渡松鈴▽幹事=岩本裕華、樋口海香
【玄睦書道会】=創立の原点は故首藤春草氏。戦前の中国上海市にあった東亜同文書院で書道研究に励み、師範学校卒業と同時に教壇に立った。終戦後は引き揚げ、書を通じて後進若年層の教育に当たった。1962(昭和37)年、「山晴社」を創立。首藤氏逝去の後は自衛隊幹部を退官した故藤澤節文氏が継承。先代の志を受け継ぐとともに組織を97(平成9)年、「玄睦書道会」に改名して、書道会員の枠を拡げた。現職は女性の伊吹悦子会長。別府市北浜の老舗店に生まれた生粋の別府っ子。明るさと、分け隔てない交友で女性層の元祖「社会参画」リーダーの1人。書道会は60年を超す歴史を刻んでいる。