スクランブルベップで「重光物語」

自身のルーツなどの写真パネルなどを展示している重光宏哉さん

 別府大学生3年の重光宏哉さんが自らのルーツを紐解きたいとして調べたことを「国東半島から別府を繋ぐ『重光物語』」として26日まで、別府市井田のスクランブルベップで開催している。開館時間は午前10時30分から午後5時。休館は、4、24日と毎週水曜日。
 同所では、東国東郡にある国指定登録有形文化財である重光家住宅母屋や近代日本の確立へ多大な功績を残した重光葵(まもる)氏が湯治をした別府市の「友情の家」などの写真パネル24点や古文書10点を展示している。
 重光宏哉さんは、東国東郡の重光家の10代目として重光家住宅母屋で生まれた。政治家で外交官として活躍しポツダム宣言の調印をした元外務大臣の重光葵氏は、西国東郡の重光家出身。そのことから宏哉さんは「葵氏と何かつながりがあるのでは」と考え、自身のルーツを調べだした。初めは教員をめざしていたが、国指定登録有形文化財の母屋や別府市の「友情の家」などの歴史のある建築物や文化伝承を消える(取り壊される)ようなことがあるかもという強い危機感を持ち、自身が調べたことなどを今回展示し、まずは多くの人に知ってもらうことを期待している。