第23回別府アルゲリッチ音楽祭

ピアニストで総監督のマルタ・アルゲリッチ氏
(C)Rikimaru Hotta

 公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団は「第23回別府アルゲリッチ音楽祭」の記者発表を8日午後2時、オンラインで行った。
 今回は、4月26日から7月17日までの間、別府のしいきアルゲリッチハウス、ビーコンプラザ・フィルハーモニアホール、大分市のJCOMホルトホール大分大ホール、平和市民公園能楽堂などで11公演(関連コンサート含む)ある。
 尾野賢治理事長(大分県副知事)が「昨年の音楽祭は3年ぶりにマルタ・アルゲリッチ総監督を迎えて盛大に開催することができました。今年もあの感動を再びということでアルゲリッチ総監督をお迎えして開催します。5月16日の東京オペラシティを皮切りに、21日のJCOMホルトホール大分大ホール、23日の別府ビーコンプラザフィルハーモニアホールの公演を予定しています。特にビーコンプラザでの公演では、世界的なバイオリニストのチョン・キョンファさん(韓国)と初共演を果たします。大分の地での公演を大変楽しみにしています。大分の宝である別府アルゲリッチ音楽祭の成功に向けて財団スタッフは一丸となって準備を進めてまいります」とあいさつ。
 音楽祭総合プロデューサーの伊藤京子副理事長が、今回のテーマ、公演内容などを説明した。
 アルゲリッチ総監督の体調にもふれ「多少長く公演をキャンセルし療養に努めました。無事に治療が終わりまして、体調が戻りました。来日を楽しみにしています」と説明。
 今回のテーマは「ミーティングポイント~違いを超えて」。戦後78年の間に起こった日本社会の大きな変化と、今まさに世界が一変したコロナ禍、地球の自然破壊やロシアのウクライナ侵略によって、地球上の人々が不自由な環境にいる。人間のさまざまな欲望から生まれる争いは、人が存在する限り絶えることはないのかもしれない。しかし、私たちは無力ではあるが、諦めることなく、人と人が出会うことの意味や、それぞれの違いを寛容に受けとめ乗り越えることができるのか、そこに音楽の果たす役割はあるのか―がテーマ。
 音楽祭のチケット販売は、3月4日午前10時から。ローソンチケット、トキハ別府店、ヱトウ南海堂、トキハ会館などで購入できる。また、アルゲリッチオンライン(https
://www.ticket-
web.jp/argerich
)でも申し込める。
 電話での申し込みは、8日午前10時より受付を開始。平日午前10時から午後6時まで。
 問い合わせや申し込みは、アルゲリッチ芸術振興財団(電話27・2299)まで。
 コンサートについては、音楽祭チラシや同音楽祭のホームページで確認出来る。
 音楽祭の日程は後日、掲載する。