令和5年度当初予算は約588億円

 長野恭紘別府市長は17日午前11時、定例会見を開いて、令和5年度当初予算案などについて説明をした。
 令和5年度は地方統一選挙を控えているため骨格予算となるが、各種施策を実施するための予算を組んだ。一般会計は、588億4千万円。継続中の学校給食共同調理場建替事業などを計上しているため、前年度比で5・4%増となり、過去最大規模。特別会計は、618億6800万円(前年度対比1・8%増)。
 一般会計では▽こども政策の推進=「こどもまんなか社会」実現に向けて、学校給食費保護者負担軽減事業、ヤングケアラー支援体制強化事業、子どもの居場所づくり支援事業、医療的ケア児等支援事業など▽認知症対策・健康寿命の延伸=健やかで心豊かに暮らせる社会の実現に向けた取り組みとして、地域の通いの場活動支援事業、みんなで健活ポイント事業など▽防災対策の推進=火山避難計画策定事業、個別避難計画作成事業など▽経済対策・観光振興=稼ぐ別府、儲かる別府の取り組みとして、ユニバーサルツーリズム推進、観光DX、入湯税超過課税分活用事業ーを行う。
 重点事業を、第2期総合戦略の基本目標「しごとの創生」「ひとの創生」「まちの創生」に沿って実施する。新規事業として▽創業支援=初期費用の一部を支援▽重層的支援体制整備=問題が多様化する中で、福祉の総合相談窓口を設置し、複雑化・複合化した相談に対応▽重度障がい者等就労支援特別事業=雇用施策と連携することで、これまで除外となっていた職場介助、通勤介助を実施▽放課後児童クラブ整備=旧青山幼稚園跡地に放課後児童クラブを整備▽ペット避難所設置=ペット同伴で避難ができる場所を整備ーなど。
 他にも、ひとまもり・まちまもり協議会を支援し、中規模多機能自治を推進するための事業費や、特別な支援を必要とする子どもたちのための「学校いきいきプラン支援員」の配置をそれぞれ拡充する。