春を告げる野焼き次々と

陸上自衛隊の十文字原演習場で41普通科連隊によって野焼きが行われた
貴重植物等を保全するために行われた猪の瀬戸湿原の野焼き

 春の訪れを告げる野焼きが3日に陸上自衛隊十文字原演習場で、5日に猪の瀬戸湿原でそれぞれ行われた。
 演習場では、火災の発生や周辺地域への延焼防止、害虫駆除などを目的に毎年実施しており、今回で51回目。三好修二陸自第41普通科連隊副連隊長を指揮官に、約300人が参加。演習場内の約3分の1となる約180万平方㍍を焼いた。
 乾燥した草がパチパチと音を立てながら燃え広がり、あっという間に演習場内を真っ黒に染めていった。終了後も、24時間体制で残り火の監視をした。
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 猪の瀬戸湿原では、NPO法人猪の瀬戸湿原保全の会(渡辺新十郎理事長)や敷地を管理する城島高原オペレーションズなどの関係者が野焼き実行委員会をつくり、2012年から野焼きを行っている。
 湿原内には、多様な動植物が生息・生育しているが、湿原の乾燥化や森林化によって貴重な生物が失われないように、野焼きをして湿原の保護に努めている。
 47人が参加して、6班に分かれてやまなみハイウェイを隔てて2カ所の湿原約12㌶を焼いた。バーナーで火をつけると、赤い稜線が広がり、炎が当たりを包んでいった。