剣道作文県最優秀と書道全国銅賞

作文と書道で優秀な成績を残した伊藤さん

 別府市中須賀本町の剣道場・玄武館(高松右門館長)の伊藤奈帆さん(12)=春木川小6年=が、全国剣道少年団体験発表コンクールの作文で大分県予選小学生の部で最優秀賞、第45回日本剣道少年団研修会書道展で銅賞を獲得した。
 作文は「心の支え」と題して、剣道を通じて学んだことが書かれている。「妹が剣道をしていて、私が精神的に弱かったので、お母さんが剣道をすすめてくれました」という。「剣道は人をたたたく痛いスポーツだと思っていたので、やりたくなかった」という伊藤さん。しかし、先輩の稽古を見たり、稽古を続けるうちに面白く感じるようになり、「きつい」よりも「楽しい」が上回るようになったという。「あいさつ」を心がけ、礼儀を学び、日常生活でもあいさつが出来るようになって、自分の変化を実感したという思いが書かれている。
 伊藤さんは「剣道は、普通の勉強よりも頭を使うスポーツで、そこが楽しい。(最優秀賞を受賞して)とてもびっくりしました。これからも剣道を続けて、公式戦で勝ちたいです」と笑顔で話した。
 書道は、幼稚園の時から習っていて、現在も続けている。2つのテーマから選ぶもので、5・6年生の部は「打込十徳」と「努力目標」。伊藤さんは「剣道らしい文字だったので、『打込十徳』を選びました。すごく自信があったので、うれしい」と話した。
 高松館長は「道場の指導理念である『正々堂々』『文武不岐』を示してくれた。剣道をすれば、よい成績を残せる。昇段や試合で勝つことも大切ですが、心身共に鍛えて、勉強もおろそかにしない、そんな子どもをこれからも育てていきたい」と話した。
 12日にレゾナック武道スポーツセンターで行われた「第19回学年別剣道選手権大会」の中で、作文で県最優秀賞を受賞したことが紹介された。