別府商工会議所青年部(佐藤玲晃会長)の第40回経営講演会「ブロックチェーンで紡ぐ未来」を17日午後7時、別府市公会堂大ホールで開催した。今日新聞社など後援。
初めに、佐藤会長があいさつし、講師の八塚昌明(株)TNC代表取締役CEOが同社の説明をした。
続いて、国が考える未来社会は「Society(ソサエティ)5・0」と説明。ソサエティ1・0は狩猟社会、2・0は農耕社会、3・0は工業社会、4・0は情報社会となっており、5・0は新たな社会という。
「これまでの情報社会(4・0)が新たな社会(5・0)になると、いろんな物が変わる」と話した。
技術面に詳しい花井太郎・同社取締役CTOがブロックチェーンについて説明。考え方の特徴は▽取引履歴の記録する仕組み▽資産や権利の移転データ▽取引が成立するための条件―と述べた。
ブロックチェーンの主な特徴は①セキュリティー②透明性③追跡可能(トレーサビリティ)④効率性―と挙げた。
改ざんに対する耐久性として「各々のブロック(台帳)には、直前のブロックの内容を表すハッシュ値と呼ばれるデータが書き込まれている。仮に不正なアクセスにより台帳のデータ自体を改ざんした場合、それによって導き出されるハッシュ値が異なることになる。改ざんを正しいと認識させるためには、同時にすべてのブロックのハッシュ値を変更していく必要がある。これはきわめて困難であり事実上不可能であることから、ブロックチェーンで管理されているデータの改ざんは難しいと言われている」と話した。
そのほか、2人は仮想通貨やメタバースについて説明した。