参議院大分選出議員補欠選挙が６日、告示された。届出順に白坂亜紀候補（５６）＝自民、新＝と吉田忠智候補（６７）＝立民、前＝が立候補。各陣営とも出陣式を行い、１７日間の戦いの火ぶたが切って落とされた。
白坂候補の応援には、小渕優子自民党組織運動本部長（衆議院議員）が、吉田候補の応援には、泉健太立憲民主党代表（同）がかけつけて演説を行うなど、両党ともに大分選挙の議席獲得に力を入れている。各候補の第一声を紹介する。
大分のために力注ぐ
白坂亜紀候補が出陣式で第一声
自民党公認の白坂亜紀候補は午前１０時３０分から、ＪＲ別府駅東口で大分３区の出陣式を行った。
参議院議員の古庄玄知選挙対策本部長、河野成司公明党大分県本部代表、西田陽一別府市旅館ホテル組合連合会理事長、衆議院議員の岩屋毅大分３区選挙対策本部長が激励のあいさつをした。
応援弁士として自民党組織運動本部長の小渕優子衆議院議員が「コロナ禍から地域経済を立て直す大事な時期です。白坂候補はこれまで女性経営者として活躍してきました。今こそ突破力、行動力、前向きな勇気が必要。働きながら家庭を守り、子育てをしてきました。白坂候補と女性活躍、少子化対策、子育て支援、働き方改革を一緒にやらせてください」とあいさつ。
白坂候補は「コロナ禍で飲食業界は苦しみました。なんとか光が見えてきたところ、チャンスをいただきました。今度は大分のために全身全霊で戦い、大分のために力を注ぎたいと思い戻ってきました。この大分の観光、飲食業を元気にするためには、政治の力が必要です。大分の女性は賢く優しく素晴らしい方ばかり。このような女性が活躍しないのはもったいない。大分を日本一、世界一の女性が活躍できる県にしたい」と決意表明。
最後に赤嶺リサ別府社交飲食協同組合理事長が「ガンバロー」を三唱し、白坂候補を送り出した。
午前は別府市、午後は大分２区を遊説した。
政治の流れを変える
吉田忠智候補が出陣式で第一声
吉田候補は、午前８時４５分、大分市の大手公園で出陣壮行会を行った。
支援する国民民主党や社民党の県連代表や連合大分代表の関係者などが駆け付け、次々と激励をした。
また、立憲民主党の泉健太代表（衆議院議員）も応援に駆け付け「国の政治が今どうなっているか。国民や県民がどういう声をあげないといけないか、考えてほしい。防衛費は２６％も上がっているのに、少子化対策は２・６％しか上がっておらず、農業関連の予算はマイナス０・４％。国民の生活や物価高騰の大変さを分かっていない。そんな政治を何とかしないといけない。まず優先すべきは、生活を守ること。吉田さんを必ず国会に戻しましょう」とあいさつ。
吉田候補は「国民の切実な声に、岸田政権は応えているだろうか。私は、大分で生まれ、育ち、仕事をしてきて『大分から政治の流れを変える』をしっかり訴えていきたい。県職員として現場と向き合い、県議や参議院議員として働く仲間の思いを政策につなげてきた自負がある。私の経験と持ち得うるすべての知識、思いを皆さんに伝え、戦い抜くので、圧倒的なご支援をしただきたい」と力強く訴えた。