子育て支援課が市民サロンへ移動

市民サロンに移動してキッズスペースも備えた子育て支援課

 別府市は令和5年度の機構改革で、こどもや、こどものある家庭の福祉の増進及び保健の向上等を包括的に切れ目なく行う「こども部」を創設した。
 こども部は「子育て支援課」と「こども家庭課」で構成されている。子育て支援課は、1階の市民サロン内に移動した。これまでのフロアよりも1・5倍の広さになった。カウンターはこれまで狭く、後ろを人が通る環境で落ち着かなかったが、ゆったり座れるスペースが取れ、利用者以外は訪れずイスもあってゆったりと待つことができるようになった。車椅子やベビーカーも使いやすいように、少し高いカウンターも設置。
 カウンターの前には、子どもたちが安心して過ごせるクッションマットを敷いたキッズスペースもある。おくやみコーナーなどを設置した窓口改善の時に、キッズスペースの設置が出来たらと構想はあったが、以前の場所では難しかったものを今回、実現した。業務は、これまで同様、保育所の入所や手当関係、放課後児童クラブ支援など。
 子育て支援課のこども支援係が「こども家庭課」となり、さらに課内に「こども家庭センター」を新設した。こども家庭センターは、国によって令和6年4月までに設置が努力義務とされており、別府市は1年前倒しして設置。場所も市保健センターに移り、保健師と同じフロアで仕事をすることで、より連携ができるように。子ども家庭総合支援拠点と子育て世代包括支援センターを一体化することで、包括的な窓口となり、妊娠期から18歳になるまで、1つの相談窓口で迷うことなく相談ができ、伴走型の支援ができる体制が整った。
 また、自立したしなやかなこどもを育む「こどもまんなか社会」の実現に向けて、0歳から18歳まで、多様な情報を一元化して、定期的に子どもたちを見守りながら困りを早期に発見する児童福祉コアシステムとなる「子ども見守りシステム」の構築にも取り組んでいる。個人情報が多い事業だけに慎重な対応が求められるが、国のガイドライン作成など動向を注視しながらシステム構築に向けて進んでいる。
 宇都宮尚代こども部次長は「子育て世帯に寄り添った支援をしていきたい。困りごとを聞いて、笑顔で過ごせるようにしていきたい」と話した。