JR九州が新たな観光列車運行発表

大分、福岡県内の首長やJR関係者、旅行事業者などが参加して行われた全体会議
歓迎レセプションで、別府市はガラポンを
引いてもらい各店等の地獄蒸しプリンをプレゼント

 令和6年4月から6月に開催される「福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)」に向けて10日から12日まで、別府市の別府ビーコンプラザなどで全国宣伝販売促進会議が開催されている。
 DCは、JRグループ6社と自治体等が連携して行う国内最大規模の大型観光プロモーション。「至福の旅!大吉の旅!福岡・大分」をキャッチコピーに実施される。
 午後1時から、市町村等がブースを出展し、商談会や観光PRが行われた。午後3時からは、全体会議が開かれ、世界で活躍する「DRUM TAO」がオープニングを飾った。
 福岡・大分DC実行委員会会長の佐藤樹一郎大分県知事が「観光産業が反転攻勢に転じる時がきました。全国の人に安心して旅行を楽しんでもらい、地域全体に活気があふれるよう、成功に向けて皆さんと一緒になってしっかりと取り組んでいきたい。大分では9年ぶり、福岡では25年ぶりの開催となります。観光産業の復活と新たなステージへの挑戦、福岡、大分連携による感動、地域の魅力再発見と愛着を育むおもてなしの実現の3つに取り組む。旅を通して、両県の魅力を体感し、満喫してもらいたい」とあいさつ。
 副会長の服部誠太郎福岡県知事は「新型コロナの8回に及ぶ波を乗り越え、大分と力を合わせて観光需要を取り込み、打撃を受けた観光をとり戻したい。福岡は、代表的な観光地だけではなく、新しく3つの観光エリアを進めています。これまでとは異なる、福岡県の魅力に触れてもらえればと思う。観光客には県境は関係ない。我々自身が地域の魅力を再発見し、作り物ではない本物のおもてなしをしていきたい」と述べた。
 アドベンチャーツーリズム、カルチャーツーリズム、サスティナブル・ガストロノミー、もっとある福岡、何して過ごす福岡・北九州ーの5つのテーマで観光関係者がプレゼンテーションを行った。
 また三浦基路JR九州執行役員鉄道事業本部営業部長が、DCを機に12番目となる観光列車を新たに運行することを発表した。コンセプトは「ゆふ高原線(久大本線)の風土を感じる列車」で、博多駅から由布院・別府駅間を1日片道1便運行する。食事が楽しめるようにする予定で、デザインや詳しい内容は現在、検討しているという。
 引き続き、歓迎レセプションが行われ、大分県と福岡県の美味しい食べ物やお酒などが振る舞われた。
 11、12日はエスクカーション(視察旅行)として、大分、福岡を楽しめる9コースが準備され、それぞれ好きなコースを巡った。