メーデー別府杵築速見国東地区大会

多くの労働者が参加して「メーデー宣言」を行った
あいさつをする大石議長

 第94回メーデー別府杵築速見国東地区大会(実行委委員長・大石輝昭日本労働組合総連合会大分県連合会東部地域協議会議長)が20日午前10時、別府市の城島高原パークで開催された。コロナ禍で中止が続いており、大会を開くのは、4年ぶり。
 メーデーは、元々はヨーロッパの伝統的な祝祭である「五月祭」のことで、5月1日に世界各地で行われる労働者の祭典。労働者と労使が共に祝うのが習慣で、近代に入って現在のメーデーへと変化した。1886年に米合衆国カナダ職能労働組合連盟(現在のアメリカ労働総同盟)がシカゴを中心に8時間労働制要求の統一ストライキを行ったのが起源とされている。統一スト後に弾圧を受け、1889年にゼネスト実施の要請が行われ、翌年にヨーロッパ各国やアメリカなどで第1回国際メーデーが実施された歴史がある。
 はじめに、「支え合い・助け合う社会をつくり、くらしをまもる!」「笑顔あふれる未来をめざし力を合わせ、ともに進もう!」を大会スローガンに採択。大石議長が「時代と共に、メーデーも変化していますが、労働者の主張の場であることは変わらない。最近の物価高にはがっかりさせられることも多いですが、そこから立ち上がるためには、さらなる賃金の引き上げが必要。次の春闘を見据えて、連携していきたい」などとあいさつ。
 来賓の佐藤元彦大分県東部振興局長(知事代理)、長野恭紘別府市長、吉田忠智立憲民主党大分県総支部連合会代表(前参議院議員)、加藤信康別府市議会議長(連合大分議員懇談会議員)がそれぞれ祝辞を述べた。
 引き続き、恒川七海東部地協青年委員長が「すべての働く仲間が安心して働き、暮らすために、ジェンダー平等の実現はもとより、多様な価値観・背景を持つさまざまな人たちとの対話を進め、持続可能でよりよい世界、誰一人取り残されることがない社会、笑顔あふれる未来をめざし、力を合わせて、ともに進もう」などとしたメーデー宣言を読み上げた。最後に、「ガンバロー」を三唱。
 引き続き、祭典の部が行われ、お楽しみ抽選会などで盛り上がった。