北部中学校に生物関係の本250冊

本を寄贈した佐伯義髙さん(中央)、
寄贈を受けた水ノ江蓮図書委員長(左)、竹野美鈴生徒会長(右)

 亀川四の湯町在住で元高校の生物教員で旅行好きの佐伯義髙さん(83)が23日午後4時、市立北部中学校にこれまでコレクションしてきたナショナルジオグラフィックなど生物関係などの約250冊を寄贈した。
 寄贈式には、同町二区老人クラブ「白寿クラブ『輪』」の会員でもある佐伯さん、同会長の野村幸雄さん、同中学校の太田悟校長、竹野美鈴生徒会長(14)、水ノ江蓮図書委員長(15)が出席した。
 佐伯さんが「私は以前、生物の先生をしており、生物関係の本が多く、本を頼りに生徒が分からないことを調べてもらっていた。最近は『本離れ』もあります。本で調べる過程が大事なので、ぜひ使ってください。役に立てていただければ、私も嬉しい」とあいさつ。
 佐伯さんから本を贈呈された水ノ江図書委員長が「貴重な本を贈呈していただき、ありがとうございます。図書委員会では、ブックフェアなどさまざまな活動を通して本を読んでもらうための取り組みをしています。本は、大切に読んでいき学習などさまざまなことに役立てていきたいと思います」。
 竹野生徒会長は「こんなに多くの本を私たちのために、ありがとうございます。これから北部中学校の生徒の一人として、この本を大切にし、この本を伝統の一つとして次の世代に引き継いでいき多くのことに役立てたいと思います」とそれぞれお礼を述べ、寄贈式を終えた。
 佐伯さんから相談を受けた野村会長が以前、百科事典を北部中学校に寄贈していることから、太田校長に相談。太田校長が快く承諾したことから、今回の寄贈式となった。