別府警察署と大分県警本部交通指導課は26日午前10時、昨年6月29日夜に別府公園西側交差点で起きた死亡ひき逃げ事件で全国指名手配中の八田與一容疑者の遺留品などを公開した。
はじめに捜査情報の公開として、正成別府署交通課長が市内6カ所の防犯カメラの映像、八田容疑者の遺留品4点、知人が撮影した八田容疑者の動画、土地勘のある場所などを説明した。
続いて、八田容疑者が運転していた軽四自動車、八田容疑者に後ろから衝突された原付バイクと普通自動二輪車が報道陣に公開された。
その後、死亡ひき逃げ事件の2日後の7月1日正午ごろに八田容疑者を捜索中の警察官がシャツが見つけた北浜ヨットハーバーに移動し、正成別府署交通課長が報道陣の取材に応じた。
事件から29日で11カ月が経つが捜査状況を問われると「皆さんから多くの情報が寄せられています。それを一つひとつ精査しています。1年を待たずに被疑者の発見に務めたい」と答えた。
今回の遺留品などの公開について「事件の風化を防ぐため、新たな情報公開となりました。公開することで『昔、こんな人間を見た』や『最近、近くで見かけた』など全国から幅広く収集したいと考えました。警察としてはあらゆる可能性を考慮して、現在捜査しています」と話した。
市民らに対して「新しい情報を公開しました。皆さんの情報が命です。些細な情報でもいいので『目の前にいたら110番』『何か思い出すことがあれば警察署まで連絡』をお願いします」と述べた。
遺留品は、シャツは北浜ヨットハーバーにあり、サンダルの右側は車外、靴とリュックは車内にあったという。