別府市議会事務局長

円滑な議会運営をサポート

河野 伸久(こうの のぶひさ)さん(57)

 議会運営が円滑に行われるように、議長をはじめ議員をサポートする役割を担う。
 デジタル化が進み、議会でも議員にタブレットが貸与され、ペーパーレスや特別な事情があればオンラインで委員会に出席できるなど変わってきている。「これまで取り組んできたことの検証も含めて、議員の皆さんの協議を深めてもらい、議会活動の活性化につながれば」
 「子どもの頃から、山や川等の自然に囲まれて育ったので、自然にかかわる仕事がしたいと思っていました。行政は、環境や農業、水産業をはじめ、幅広い分野で自然に関わる仕事が出来ると思いました」と話す。
 大分市出身で、北里大学の水産学部を卒業。平成3年に別府市に採用され、農林水産課長、職員課長を歴任。
 「新型コロナウイルス感染症対策に取り組んだことが印象に残っている」と話す。職員の配置や休業等で離職を余儀なくされた人を臨時職員として雇用するなどの対応を職員課長として行った。熊本地震では受理係を担当。「情報の整理や対応の難しさを痛感しました」
 「商工課(現在の産業政策課)時代に、東京銀座の三越デパートで『別府の物産と観光展』を行い、当時の課長補佐の業者やデパートとの『交渉力』に驚かされました。また、採用5年目の農林水産課時代に上人ケ浜に人工の藻場を作って海洋生物の保全と漁獲量の増加を目指したことや、別府湾に天然の漁礁を設置するため、漁業関係者等と何度も協議をして事業が出来たことが思い出に残っています」と振り返る。
 仕事をする上では「コミュニケーションと情報の共有及び目的(意味)を明確にすることを心掛けています。人材こそが行政運営を行ううえでの貴重な財産と考えています」と話す。
 趣味は「毎日の犬の世話と休日に公園や山などに散歩に行くことです」と笑顔。子ども2人は独立し、妻と犬と猫1匹ずつと石垣西で暮らしている。