別府市教育部長

「学ぶ」環境づくり推進

古本 昭彦(こもと あきひこ)さん(60)

 教育委員会全体を管轄する。子どもたちが通う学校はもちろん、地域の人たちが集う公民館などの生涯学習など「教育」全般に携わる。
 コロナ禍を経て、教育環境は大きく変化をしている。ギガスクール構想の前倒しにより、子どもたちは1人1台のタブレットを持ち、時にはオンライン授業も実施。学校行事の縮小・中止、給食の黙食など、子どもたちにとってもガマンの3年間となった。
 「ダブレットを活用したICTの推進や、こども部と連携して『こどもまんなか社会』の実現を図ることが大切。一方で、不登校やいじめの問題、教員の働き方改革の推進、教員不足、タブレットを活用した授業における格差是正など課題は多い。学校内にふれあいルームを設置して、学習の機会を提供していくことに努めている。学校がデジタル技術を活用して、カリキュラムや学習の在り方を革新し、時代に対応した教育を確立していかなければならない。さらに、見守り活動など地域の人との協働によって先生が授業に専念できる環境づくりも必要」と話す。
 今後、学校給食共同調理場や市立図書館の建設といった大型事業や学校、地区公民館等の体育施設への空調整備(昨年度から実施)事業などがある。
 別府市出身で、昭和59年に別府市に採用された。「別府に根ざす職場で働きたいと思った」と言う。前任は、社会教育課長。
 これまで、別府市民球場、保健センター、春木苑建替え、別府西中学校などの大型施設の建設に携わってきた。「市民球場は、最初から最後まで関わった初めての大型施設で、人員もあまりいない中で完成させたことが思い出に残っている」と振り返る。
 常にアンテナを張り巡らせることを心がけている。趣味は「最近は行けていませんが、釣り」。妻と息子の3人暮らし。